ジムニー5ドア?にまさかのジャパンタクシー海外展開? 開幕直前のバンコクモーターショー会場で気になったクルマたち

■バンコクモーターショーには日本人にとって気になるクルマがたくさん!

サワディーカップ!

三菱ブースの謎のクルマ
三菱ブースの謎のクルマ

花粉症から逃れるために日本から脱出してタイの首都バンコクへ来たら、モーターショー(バンコク国際モーターショー)をやっていたので会場に入ってみました。

正確に言うと一般公開は3月22日からで、その前日となる21日は報道関係者が取材するためのプレスデーで、ボクが会場入りしたのはさらにその前日。

実は、バンコクモーターショーの「初日」は各自動車メーカーなどが優良顧客を招待する「VIPデー」として一般公開に先んじて特別な人だけが入れるというわけです。日本人の感覚からすると不思議ですが、タイでは普通のことみたいですね。

というわけで、(優良顧客ではないけれど)VIPデーのパスをゲットして会場内へ潜入。すると……気になるモデルがあるじゃないですか!

●これ、新しいトライトンなんですかね?

三菱ブースのステージ上に置かれたこのクルマはいったい…!?顔つきは新型アウトランダーのようにも見えるけれど…。
三菱ブースのステージ上に置かれたこのクルマはいったい…!?顔つきは新型アウトランダーのようにも見えるけれど…。

三菱ブースのステージ上に上がっているクルマはどうみてもピックアップトラックなんだけど、ベールがかかっていて詳細はよくわからない。

きっとプレスデーでお披露目される新型車だと思うのですが、三菱のピックアップトラックである「トライトン」なのか、それとも別のニューモデルなのか、はたまたトライトンベースのモータースポーツ車両なのかは不明。

もうすぐはじまるプレスデーでその正体がわかりそうですが、一体どんなクルマなのでしょう?

●JPNタクシーが海外進出?

タイタクシー……ではなくLPG HEVタクシーコンセプト
タイタクシー……ではなくLPG HEVタクシーコンセプト

トヨタブースでは鮮やかなカラーリングの背の高いクルマを発見。

あれ、これってJPNタクシーですよね? よく見るとこのカラーリングはバンコクの街でよく見かけるタクシーのカラーリングじゃないですか。ついにJPNタクシーが海外進出?

まだ参考出品のようですが、さすがに車名は「JPNタクシー」ではない模様。「LPG HEVタクシーコンセプト」だそうです。

ちなみにバンコクのタクシーは、見た感じ95%以上がトヨタ車。具体的に言えばカローラです。今後は東京と同じようにJPNタクシー……ならぬ「タイタクシー」が増えるのでしょうか?街の風景が変わりそうですね。

●ホンダブースには新型CR-Vが!

新型CR-Vのタイ仕様
新型CR-Vのタイ仕様

ホンダブースで気になったのは、日本では見かけないSUV。

おや、これは日本未発売の新型CR-Vじゃないですか。北米では公開されていますが、右ハンドルモデルは初めて見ました。

しかも、よく見るとフロントグリルに「RS」の文字が。タイではホンダ車のスポーティなグレード(通常モデルとの違いは主に内外装)として「RS」を多くの車種で展開していますが、CRーVにも設定ですか、そうですか。

●スズキブースの謎のクルマはまさか…!?

続いて到着したのスズキブース。ベールがかかったクルマが2台あり、どちらも車体は思いっきり四角。全長が短いほうと長いほうがあるのですが……これはもしかして?

スズキブースにあった”四角いクルマ”の短いほう
スズキブースにあった”四角いクルマ”の短いほう
スズキブースにあった四角いクルマの”長いほう”
スズキブースにあった四角いクルマの”長いほう”

っていうかどう考えてもアレですよね。

そう、メルセデス・ベンツGクラス。……ではなくジムニー5ドア。

これでアンベールしてみたらジムニー5ドアじゃなかったら怒りますよ(笑)

美しいステージモデルがたくさんいるように思えるのは、気のせい?
美しいステージモデルがたくさんいるように思えるのは、気のせい?

というわけでバンコクモーターショー。日本人にとってもかなり楽しめるモーターショーに思えませんか?

もちろん、明日以降は気になる車両のアンベールをしっかり見届けたいと思います。

(工藤貴宏)

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
続きを見る
閉じる