5月27日(日)、レッドブル・エアレース2018 千葉ラウンド決勝日、午前中にハンガー(駐機場)取材がありました。
室屋選手は母国三連覇について「これだけ取材を受けるので意識していない筈はないです」といいつつ「3連覇よりもシーズンを通した総合優勝を意識して戦う」とコメント。
その上で対戦するランキング2位のマット・ホール選手について「ランク上位なのでどこかでは直接対決(=ポイント獲得を阻止)しなければいけない相手です」と評した上で、「かなりテクニカルなコースで攻め込むとパイロンヒットやペナルティとなる。いいペースで飛べているのでそれを維持すれば勝ち上がれる」と語りました。
この囲み取材の最中にホール選手の襲撃(?)を受けます。
よく対戦する2人だけに「どちらかが勝ち、一方はファステストルーザーで勝ち上がろう」とエールの交換をして去っていきました。
今回、千葉のコースに手こずっているミカ・ブラジョー選手。
徐々にタイムアップをしている事を尋ねると「FPで1秒ずつ詰めている。あと1秒位詰められる」との事でした。マイケル・グーリアン選手は「4位迄が1秒以内なので、VTM直前のへつながるシケイン(ターン2,10)の攻略がカギになる。」
特に2度目は直前にスラロームが入るので、速度の「のり」を意識している模様でした。
マルティン・ソンカ選手は(対戦相手の)ベラルデ選手は手ごわいので、勝ち上がる為にはとにかくペナルティを出さないこと。
奥側で小さく回り、カービー・チャンブリスはVTM(垂直上昇ターン)の進入を他の選手より、明らかに角度がついています。「皆やっているよ」とのコメントでしたが、顕著なのはチャンブリス選手だけ。観戦時の注目ポイントです。
また、小型垂直尾翼については「グーリアン選手と2名で昨年序盤から導入したが、一度レギュラーの尾翼に戻し、その後改良を加え続けている」「ヨシもそうなるんじゃないかな」と、現時点で唯一使いこなしているベテランの余裕を感じさせました。
ファン・ベラルデ選手は体調も期待も「ファイン」と好調を宣言。
しかし、対戦相手ソンカ選手については「グレートパイロットなので厳しい戦いになる」と語りました。
決勝に先立ち、パイロットパレードが行われました。某所からの情報で「徒歩で…」と紹介されていたのですが、昨日になり「昨年の表彰台獲得3名(室屋・ソンカ・コプシュテイン)の会場フライパス」と正式に発表されました。(徒歩でのパレードを期待されていた方、誤情報申し訳ありません)
3機編隊での飛行は現役のアクロバットパイロット中でも頂点の3名だけに、一発で一糸乱れぬ飛行を披露しました。
いよいよ14:00より決勝ラウンド・オブ・14が始まります。
(川崎BASE)