以前お伝えしたように、2018年のジュネーブモーターショーにおいて「SUBARU VIZIV TOURER CONCEPT」が世界初公開されました。SUBARUのコンセプトカー「VIZIV(ヴィジヴ)」シリーズは、2013年のジュネーブモーターショーで披露された「SUBARU VIZIV CONCEPT」を皮切りに、「安心で愉しいクルマづくり」の将来ビジョンを、毎回異なるテーマを掲げ、コンセプトカーの形で提案されてきました。
なお、「VIZIV(ヴィジヴ)」は「Vision for Innovation」を語源とする造語で、「革新のための未来像」という意味が与えられています。
今回の「SUBARU VIZIV TOURER CONCEPT」は、車名からも分かるように、SUBARUが得意とするステーションワゴンなどに代表される「ツアラー」がテーマ。
同コンセプトカーのボディサイズは、全長4775×全幅1930×全高1435mm、ホイールベースは2730mmで、タイヤサイズは245/40R20、乗車定員は4名と発表されています。
現行レヴォーグは全長4690×全幅1780×全高1500mm、ホイールベースは2650mmですので、後継モデルとしてはかなり大柄ですが、コンセプトカーなのでデザイン(見映え)の都合上、「盛られている」のは間違いないでしょう。
2014年6月から発売されている現行レヴォーグは、今年6月で丸4年を迎え、モデル末期に入っています。一部では2019年にも新型が発表されるのでは? という見方もあり、「SUBARU VIZIV TOURER CONCEPT」はレヴォーグのデザインスタディと見るのが自然かもしれません。
外観は、お馴染みの「ヘキサゴングリル」から始まる前傾姿勢で、硬質感が表現されたというボディに加え、内側から強い圧力で張り出した躍動感あふれる4つのフェンダーを組み合わせ、走りの愉しさを強調しつつ、安心感も抱かせる表情が与えられています。
リヤには大きなラゲッジスペースが用意され、道具としての高い実用性も実現。複数の異なる価値をクロスオーバーさせたツアラースタイルとしています。
さらに、SUBARUが2020年頃に実現を見込む高度運転支援技術を水平対向エンジンやシンメトリカルAWDがもたらすパフォーマンスと融合し、同社らしい安心で愉しいツアラー像を表現したそう。さらに、性能をより向上させた次世代アイサイト、レーダー、高精度GPS・地図などの採用により、究極の安全として「自動車事故ゼロ」の実現を追求するとしています。
(塚田勝弘)
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