コンパウンドやトレッドデザインの違いで、スタッドレスタイヤの進化をわかりやすく体験できた横浜ゴムのスタッドレス勉強会では、普段日本では乗ることができないタイヤの試乗もかないました。
用意されたのは北米向けオールシーズンタイヤのアビッド・アセンド、欧州向けウインタータイヤのブルーアース・ウインターV905、そして日本向けのスタッドレスタイヤのアイスガードIG60の3種です。
圧雪路での試乗ではスタッドレスタイヤのアイスガードIG60が安定して高い性能を発揮します。スラロームを繰り返しても右から左へ舵角が大きく変化してもグリップがついてきます。ウインタータイヤのブルーアース・ウインターV905もステアリングに対する反応は十分に高いレベルを確保しています。コントロール性の高さはスタッドレスタイヤに迫るものがありました。オールシーズンタイヤのアビッド・アセンドは圧雪路ではどうしても性能を発揮できません。それぞれの地域で求められる性能がよく表れていることを確認できました。
氷盤試験路でブレーキングを行った際もスタッドレスタイヤはガツンと最初から制動力を発揮しますが、ウインタータイヤは若干初期制動力の弱さを感じます。オールシーズンタイヤについてはブレーキペダルを踏んだ時点から制動力の弱さを感じました。
(文:諸星陽一)
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