12月3日に筑波サーキットで開催されたSPEED SOUND TROPHY(SSトロフィー)のなかで、1990年にルマンで大活躍した日産のグループCカー・R90CKがデモ走行を行いました。
このR90CK、来年の1月12〜14日に幕張メッセで開催される東京オートサロン2018の会期中に行われる歴史的に貴重なレーシングカーやチューニングカーのコレクタブルオークション「東京オートサロン・オークション with BH Auction」に、超目玉車両として出品されるマシンそのものなのです。
マシンは快調そのもの。27年前のマシンとはいえさすがはグループCカー。筑波を1分切るタイムはスゴイ!この出品個体の来歴自体は公表されていませんが、日産R90CKというマシンには輝かしい栄光が詰まっています。
日産が当時のルマン24時間レースを含む世界選手権、世界スポーツプロトタイプカー選手権(WSPC)に参戦するために製作したもので、エンジンは日産製、シャーシはイギリスのローラに製作を依頼。
1990年のルマン24時間レースではヨーロッパーのモータースポーツ・ヨーロッパ(NME)とアメリカのニッサンパフォーマンステクノロジー(NPTI)から合わせて4台で参戦。そのうちの1台は日本メーカー初のポールポジションを獲得しています。そして他の1台はレース中のファステストラップを記録。
その年のWSPCではモントリオールとメキシコで2位入賞、翌年のデイトナ24時間レースでも2位となっています。
数々の栄光に彩られたこの日産R90CK、オークションでは一体どれほどの金額となるのでしょうか。
オークションにはその他にも2002年のマカオグランプリに出場したNSXや2008年のスーパー耐久に出場したS2000などのレーシングカー、そして1994年のチューニングカー、トヨタスープラにツインターボ化したセンチュリーのV12エンジンを搭載して時速400km/hを目指したTOPSECRET TS8012Vなども出品されます。
東京オートサロンでは初の試みとなる本格カーコレクターを対象としたコレクタブルカー・オークション。いったいどんな金額が飛び出すのか?大いに楽しみです。
(写真:松永和浩、栗原淳 文:松永和浩)