ルノー車のラインアップのなかには「ルノー・スポール」と呼ばれるスペシャルなモデルが存在しています。ルノー・スポールのモデルは「R.S.」の名称が使われています。ルノー・スポールは車名であるとともにルノー・スポールという部門(ビジネスユニット)名称でもあります。
ルノー・スポールは一昨年(2016年)組織を改編し、ロードカーを担当するルノー・スポール カーズ、モータースポーツを担当するルノー・スポール レーシングに担当が分かれました。2017年で参戦40年、その間12回のワールドチャンピオンを獲得したフォーミュラ1については、現在はルノー・スポール レーシングが担当しています。一方、ルノー・スポール カーズは、ルノー・スポール レーシングがレースで培ったノウハウを元にロードカーを開発しています。
現在、R.S.の車名が付いたモデルはメガーヌとルーテシアが日本に輸入されています。ルノー・ジャポンのホームページを見るとわかりますが、メガーヌやルーテシアとは別にカテゴライズされています。これはR.S.を単にベースモデルをチューニングしただけではなく、特別なモデルとして扱われていることを象徴しています。
ルノー車のディーラーは全国に69店舗が存在していますが、そのうちの25店舗(全国店舗数とともに2017年11月末現在)は、ルノー・スポール スペシャリストディーラーと呼ばれる特別なディーラーです。
ルノー・スポール スペシャリストディーラーでは、特別なトレーニングを受けたルノー・スポール スペシャリストが在籍し、ルノーのグローバル資格を保有するサービスマンが確かな技術力でユーザーをアシスト・サポート。本格スポーツカーを志向するユーザーの要望に応える条件をすべてそろえているのです。
(文:諸星陽一/写真:前田 惠介)