トヨタが「自動横付け機能」搭載のFCバスを2018年に発売、 東京五輪に向け都内に100台以上導入【東京モーターショー2017】

10月28日に一般公開がスタートした東京モーターショーで、トヨタ自動車が2018年に発売を予定しているFCバスのコンセプトモデル「SORA」が公開されています。

車両寸法は全長10,525mm×全幅2,490mm×全高3,340mm。環境に配慮すべく、FCV「MIRAI」で開発した「トヨタフューエルセルシステム」を2基搭載。水素燃料で走行し、排出するのは水のみとなっています。

228kW(114kW×2)の大容量FCスタック、最高出力226kW(113kW×2)/最大トルク68.4kgm×(34.2kgm×2)を発生する駆動用モーターに加え、充填圧力70Mpaの高圧水素タンク10本を搭載、タンク内の総容積は600L。1回の水素充填で約200km走行できるそうです。

また、最高出力9kW、235kWhの電源供給能力を備えており、災害時には電源としての利用が可能。車内にはベビーカーや車いすのスペースに自動格納機構付き横向きシートを設置。利用車がいない場合は一般利用者が座ることも可能で、乗車定員は乗務員を含む79名。

モーター走行による変速ショックの無いスムーズな走りに加え、急加速を抑制する「加速制御機能」の採用により、緩やかな発進を可能にするなど、立ち乗客の安全性に配慮されています。

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Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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