10月26日(木)に「F1速報アメリカGP号」が発売されました。
今号もレースの振り返りはもちろん、日本GPの総括やレッドブル特集、パドック裏話と見所がたくさん! どれも面白くて選ぶのに苦労しましたが、私的おススメコンテンツをご紹介します。
■猛牛、復活の雄叫び
シーズン序盤、ライバルのメルセデス、フェラーリの速さに比べて大きく遅れをとっていたレッドブルですが、ヨーロッパラウンド以降、徐々に速さを取り戻し、ここ数戦は優勝争いの一角に加わってきました。
巻頭特集「猛牛、復活の雄叫び」ではレッドブル復活の秘密をマシン、パワーユニット、ドライバーの3つの視点から徹底分析しています。
中でも特に興味深かったのが、ドライバー編。レッドッブルチーム代表のクリスチャン・ホーナーがダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペンについて語っています。
「マックスがようやく20歳になったばかりという事実には本当に驚くね。彼のファンの数を見てみるといい。F1ドライバーのなかでも1、2を争う人気がある。マックスはあらゆる面で成長を見せているよ。そもそもレース経験が少ないのだから毎週のように学ぶことがあり、どんどん強くなっているんだ」
そんなフェルスタッペンはチームメイトのリカルドといる時、とっても楽しそうですよね。二人が良好な関係を保てる理由は、リカルドの明るく寛大な気質にあるといいます。
「僕らが目にするダニエルの姿は、プライベートの時と一緒だ。彼には裏表がない。レッドブルのイメージに合っているし、彼のイメージにもレッドブルがよく似合う。人なりも素晴らしいし、ひとたび表彰台に上がれば、その場を盛り上げてくれる。このスポーツの人気者だね」
では、レースパフォーマンスはどうでしょうか。17戦を終えた時点でリカルド192点、フェルスタッペン123点とポイント差がかなり開いてしまいました。その大きな理由として、フェルスタッペンの完走率の低さと運の悪さが挙げられています。
今シーズン、フェルスタッペンのリタイアはアクシデント3回、メカニカルトラブル4回。これだけ不運が続けばチームに嫌気がさし、モチベーションも下がってしまうだろうと思いますが、どうやらそうではなかったようです。
「彼の年齢を考えると、あの若さながら自身の不満をまき散らすこともなく落ち着いていて、地道に努力を重ねている。そして、チャンスがきたら『大波』に乗る。まさにマレーシアGPが良い例だね。本当に素晴らしいレースを見せてくれた」
一方、リカルドはアクシデントによるリタイアが1回、メカニカルトラブル3回とフェルスタッペンとは対照的です。
「ダニエルも強力なレースを繰り広げている。これまでのところ、望みうる限りの表彰台を獲得してくれているからね。レースではマックスより高い完走率を誇っているし、技術レベルも高く、心から楽しんでレースを走っていることが分かる」