■ルイス・バスコンセロス グランプリ取材500戦記念コラム
F1速報特約ライターのルイス・バスコンセロス氏が、今年の日本GPでF1取材500戦目という快挙を達成しました! これを記念して、特別コラムを掲載。印象的だった鈴鹿のワンシーンを振り返っています。
「91年、敵対していたジャン=マリー・バレストルがFISA会長の座を失職し、その数日後に念願の3度目のタイトルを獲得したアイルトン・セナは、レース後の記者会見で感極まったのか(?)バレストルに対する怒りを噴出させた。実に聞くに堪えない言葉のオンパレードで、我々は『会見は世界中に放送されているんだぞ』とアイルトンに注意しようとしたが、30分間もしゃべり倒した。日本で放送されたかどうかは定かではないが、当時のファンは、彼の意外な一面を目撃したことだろう」
他にもいくつか鈴鹿での思い出を語ってくれているのですが、その中でも面白かったのがロン・デニスの話でした。
「鈴鹿でいつも落ち着きがなかったのがロン・デニスだ。どうも時差ボケに弱かったらしい。93年、マクラーレンはロードカープロジェクトの『F1』を初めて日本に持ち込んだ。見せびらかそうとしたデニスは、当時マクラーレンからフェラーリに移籍してしまったベルガーをわざわざ招き、デニスの運転でサーキット内を同乗走行することにしたのだ。デニスは全開でピットから出たが、その後4輪すべてをロックさせ、ターン1へ全速力で突っ込んで激しくクラッシュしてしまったのだ。当然ベルガーは大喜びだ。フェラーリのガレージへ帰る道すがら、彼はそれぞれのチームで足を止めると、ことの顛末を語って聞かせたのだった」
ロン・デニスは「お堅い人」というイメージが強かったのですが、約20年前にこんな出来事があったとは! 彼のイメージが変わった、ちょっとびっくりなエピソードでした☆
■NEXT ISSUE
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(yuri)
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