2017年F1第10戦イギリスGPが、シルバーストン・サーキット(5.891km、周回数52周)で開催されました。
グランプリ開幕直前の水曜日に行われた「F1 LIVE London」では、ルイス・ハミルトン選手(メルセデス)を除く全ドライバーやニコ・ロズベルグ、ジェンソン・バトンといったF1チャンピオン、チーム首脳陣などの超豪華メンバーが集結。ロンドン市内に作られた特設会場でマシンのデモ走行、ドライバートークショー、コンサートが行われF1史上最も大規模なイベントとなりました。
F1ファンにとって夢のようなビッグイベント、モータースポーツを盛り上げるためにも、いつか日本でも開催してほしいですよね。
話をレースに戻しましょう。スタート前のフォーメーションラップ中にジョリオン・パーマー選手(ルノー)のマシンがハイドロリック系トラブルのため、コースサイドにストップ。撤去作業のためもう一度フォーメーションラップが行われ(エクストラフォーメーションラップ)、1周減算の51周でレースがスタートしました。
ポールポジションを獲得したのは、母国グランプリとなるハミルトン選手。2番手はキミ・ライコネン選手(フェラーリ)、3番手にはセバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)が続きます。
冷静なスタートを決めたハミルトン選手はトップを守り、イギリス国旗で埋め尽くされたスタンド席は大盛り上がり! 4番手スタートのマックス・フェルスタッペン選手(レッドブル)は前を走るベッテル選手をかわし3位に浮上しました。
何事もなくスタートしたかと思いきや、マゴッツ(ターン10)でダニール・クビアト選手(トロロッソ)がチームメイトのカルロス・サインツJr選手に追突。クビアト選手は最下位まで順位を落とし、サインツJr選手はリタイアとなってしまいました。
この事故処理のためにセーフティカーが導入されましたが、5周目にレースが再開。順調に周回を重ねていきます。
13周目、ストウ(ターン15)でベッテル選手がフェルスタッペン選手のインに飛びこみ、両者の意地と意地がぶつかり合う激しいバトルが勃発。この熱い戦いにはお客さんも大興奮で、スタンドから大きな歓声が上がりました。
勝負を仕掛け続けるベッテル選手ですが、なかなかフェルスタッペン選手を抜くことができず18周目にピットイン。ソフトタイヤにはき替え、ファステストラップを刻みながら猛プッシュします。
これを見てフェルスタッペン選手も翌周にピットイン。同じくソフトタイヤにはき替えますが左リヤタイヤの装着に手間取り、ベッテル選手に抜かされてしまいました