めったに乗れない中国車と韓国車に乗ってみた【ジャカルタモーターショー11】

だいたい大きめの自動車メーカーは、これから自動車が増えるであろう地域になるべく小さく安いクルマを作ってたくさん売ろうとしています。スクーター代わりにってことですね。

インドネシアなどもまさにその対象のようで、各社ともコンパクトカーを展示しています。

その中で、韓国車と中国車に座ってみましたのでその印象をお届けします。

韓国のKIA picantoのほうは、日本車と変わらないくらいの質感を持っていて、しっかり具合はそれ以上かも知れません。ドアの建て付けや、シートのカタさ、張りなど、ヨーロッパで好まれそうな感じです。

 

1.2リッターにCVTの組み合わせです。

 

後席に座った印象も、しっかりパッケージを考えてあると思われます。

クルッとまわってカップホルダーになる小物入れがアイデアだと思いました。

 

 

それに対して中国のGEELY PANDA。

他国のクルマじゃなくパンダに似せたやっと中国オリジナルなデザインの印象です。

こちらのイメージは柔らかです。

しっかりしていないという訳ではありませんが、なんだかほんわか。特にシートはコシがないクッションのようです。インパネ、プラスチックの質感も比べると劣っています。

1.3リッターエンジンにマニュアルミッションが組み合わされてます。

 

モノとしていいのは韓国車でしょう。けれど、値段も含め、これから初めてのクルマを買う人々に受け入れられるのはどのラインか、という問題かもしれないと思いました。

(小林和久)

 

 

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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