採用事例が拡がるリチウムイオン電池。海上自衛隊のそうりゅう型潜水艦にも採用

車載電池をはじめ、さまざまな分野でリチウムイオン電池の採用が広がっています。

GSユアサグループのジーエス・ユアサ テクノロジー(本社:京都府福知山市 GYT)は、「海上自衛隊向け潜水艦搭載リチウムイオン電池」を、2017年3月より滋賀県草津市の専用工場で量産を開始する予定であることを発表しました。

搭載されるのは、海上自衛隊の「そうりゅう」型潜水艦。従来は鉛蓄電池が使用されていましたが、新造される「そうりゅう」型潜水艦からリチウムイオン電池が搭載されることになります。

ジーエス・ユアサ テクノロジーでは、1990年代から潜水艦向けのリチウムイオン電池の開発を始め、2000年代前半から「潜水艦用新型主蓄電池の研究試作」に参画。潜水艦に求められる品質および性能に合致する潜水艦用リチウムイオン電池の開発を完了させ、今後、量産体制を2017年3月までに整え、2018年8月に潜水艦用リチウムイオン電池を海上自衛隊へ納入する予定です。

GSユアサのリチウムイオン電池は、国際宇宙ステーション(ISS)の電源用に採用され、JAXAの「こうのとり」で宇宙へ打ち上げらたことがニュースにもなりましたが、車載電池や民間航空機などの民生用はもちろん、宇宙空間や潜水艦向けにまで、日本のリチウムイオン電池の技術が活躍しています。

(山内 博・画像:GSユアサ)

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