トヨタのEV/PHV向け充電スタンド「G-Station」が発表になりました。
充電スタンドなんぞいまさら発表してなんの話題になるのか?という方もいらっしゃるかもしれませんがこの「G-Station」は今までの充電スタンドとはわけが違います。トヨタとマイクロソフトが提携で構築したクラウドプラットフォーム「トヨタスマートセンター」がシステムの要になっているのです。
そのクラウドで何が出来るのか?
設置者側のメリットは計り知れません。
充電での課金というのは今、電気自動車を取り巻く問題として重要な課題となっています。しかし、ただ課金するだけでは芸がない。履歴に応じてポイント加算や割引サービスなどを 提供するためには集中管理するシステムが必要です。そのシステムをクラウドプラットフォーム「トヨタスマートセンター」が引き受けてしまうということになります。稼動の管理や利用状況の把握などもクラウドに繋がってさえいれば余計なシステムは必要ないのです。
利用者側もクラウドに繋がっていれば携帯電話やスマートフォンで充電状況の確認や「G-Station」の場所がすぐわかるなどメリットもあります。
リーフのCAR Wingsと一緒じゃないかって?
「G-Station」の場合はその充電スタンドが使用中かどうかもわかるのです。クラウド一元管理しているおかげですね。
発表された充電スタンドにはFeliCaポートが付いていますので「おサイフ携帯」の活用も視野に入っていると思います。手始めはauあたりから対応させるのでしょうか。
また、200V充電のみの発表というところを考えるとEVというよりはプラグインハイブリッドに重きをおいているのかもしれません。PHVなら200Vでも1時間で75%の充電が可能ですから。
今回の発表はつまり充電スタンドだけではなく、最近話題のクラウドコンピューティングをどう使うか?という課題に対してのEV/PHVへの回答をトヨタが示したもの、と捉えるところが重要だと考えます。
(北森涼介)