ホンダとインドの生産販売会社であるホンダカーズインディア・リミテッドは、2月3日から開催された「第13回デリーオートエキスポ 2016」の出展概要を発表しました。
同エキスポでは、両社が新型クロスオーバーユーティリティビークルと呼ぶSUV「BR-V(ビーアールブイ)」をインドで初めて公開したことが注目されます。この新型BR-Vはインドで今年中に発売される予定で、2015年12月のインドネシア、2016年1月のタイに続いて、インドは3番目の販売国となります。なお、BR-Vとは「Bold Runabout Vehicle」の略です。
BR-Vは、日本国内向けのヴェゼルに似た外観・車挌の車両で、アジア市場をメインターゲットとして開発されたモデルです。1.5L i-VTECエンジンに、6速マニュアルトランスミッションや無段変速機(CVT)を組み合わせた点がアジア市場向けの特徴で、現地の道路事情や市場の要求を考慮したものと考えられます。
あわせて同エキスポでは、コンセプトモデル「Honda Project 2&4 powered by RC213V(ホンダプロジェクト2&4パワードバイRC213V)」の2人乗り仕様が世界初公開となりました。
このコンセプトモデルは、世界中のホンダのデザインスタジオから80名以上のデザイナーが参加して行われた社内コンペティション「グローバルデザインプロジェクト」で選ばれたコンセプトモデルで、1人乗り仕様が2015年のフランクフルトモーターショーで世界初披露されました。
RC213Vの2人乗り仕様は、まるでフォーミューラカーのような外観を持つ四輪車と二輪車の中間のようなモデルで、二輪車の割合が多いインドの自動車市場にアピールする狙いがある、と思われます。
インドの自動車市場ではスズキが大きなシャアを握っていますが、ホンダもインド市場をターゲットとして重要視していることが今回の同エキスポから感じられます。
(山内 博・画像出展:ホンダ)