米アナログ・デバイセズ社、車載オーディオ・バス技術がフォード・モーターに採用

米国NASDAQのアナログ・デバイセズ社(以下、ADI)は、同社の車載オーディオ・バス(以下、A2B:Automotive Audio Bus(登録商標))技術が、米国ビッグ・スリーのフォード・モーターの次世代主力インフォテインメント・ネットワーク技術に採用された、と発表しました。

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ADIのA2B技術は2016年からフォードの主力インフォテインメント・ネットワーク技術になります。

これによりオーディオやコントロール・データをクロックや電源とともにアンシールドのシングル・ツイストペア・ワイヤ(より対線)上で配信することができ、多彩な機能を備えた高度なインフォテインメント・システムを実現するとともに、配線が集中する車載アプリケーションのシステムコストを低減することができます。

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フォードは、2016年から生産を開始する4車種のプラットフォームに、ADI初のA2B製品であるトランシーバ「AD2410」を採用する予定です。

A2Bシリーズのうち、「AD2401」と「AD2402」の2製品はマイクロフォンの接続用に調整されており、アクティブ・ノイズ・キャンセレーションやハンズフリー、車内通信などのアプリケーションに最適です。

アナログ・デバイセズのオートモーティブキャビン・エレクトロニクス・ビジネス担当ゼネラルマネージャー、Vlad Bulavsky氏は「フォード社がA2B技術を車載インフォテインメント・システムに採用することを非常に嬉しく思います。フォードはA2B技術をいち早く導入しており、A2Bデバイスの今後の展開に向けてさまざまな機能を高めていく上で、非常に重要なパートナーです」とコメントしています。

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A2Bデバイスは、自動車用ESDやEMI、さらにEMC要件など全ての技術基準に適合しています。また、拡張自動車用温度範囲(-40℃から+105℃)での動作が保証されており、AEC-Q100規格に完全準拠しています。

アナログ・デバイセズ社は、半導体製品とソリューションを提供する米国企業で、1965年に設立され、信号処理技術に定評があり、「アナログとデジタル」「夢と現実」との懸け橋を担っています。

今後、発表されるフォードの新車にA2Bデバイスがどのように取り入れられるのか、に注目が集まります。

(山内 博・画像出典:ADI)