富士経済がHV、PHV、EVと関連部品の世界市場の動向を調査してまとめた「2015年版 HEV、EV関連市場徹底分析調査」を7月22日に公表しました。
主要自動車メーカーの車種展開、開発の展望を元に2035年までの次世代環境車とその関連部品の市場動向や技術動向、環境規制動向などを多角的に分析しています。
環境規制への対応が焦点となる中で、各国の普及促進策を背景に次世代自動車の市場が拡大しており、各自動車メーカーによる開発競争が激しさを増すとしています。
同社の予測によると、2014年のHV、PHV、EVの合計世界市場が203万台であるのに対して2035年には8.4倍の1,705万台に達する見込みとか。
内訳を見るとHVの2014年のHV世界販売台数は172万台で、2015年以降はトヨタとホンダの燃費競争がJC08モードで40km/L台のレベルに達し、海外に於いても車両価格や利便性での優位性から、2035年には約3.7倍の631万台に達すると予測しています。
またPHVは2014年の世界販売台数が12万台レベルだったものの、自動車メーカー各社が欧米における環境規制が厳しくなる2018年頃に向けて車種の拡充を計画していることからユーザーの選択肢が広がると予想され、2025年以降には欧州でディーゼル車からPHVへの置き換えが進むとの予測から2035年には約51倍の611万台に増大すると見ています。
EVについては2014年のEV世界販売台数は19万台でしたが、バッテリー容量の拡大等による航続距離の拡大や2020年代前半まで補助金などを起爆剤にEV市場が急拡大、その後も堅調に推移することで2035年には463万台に増大すると予測しています。
■富士経済
https://www.fuji-keizai.co.jp/market/15066.html
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