昨年の新車販売でトヨタの1,023万台に対して9万台差にまで迫ったVWグループ。
2018年までに世界販売で首位を目指すと共に、収益性でトヨタグループを上回り、品質、顧客満足度、従業員満足度でも世界第1位の自動車メーカーになることを目標に掲げています。
そうした中、これまで20年以上の長きに渡ってVWを巨大企業へと成長させて来た同社のカリスマ的存在のフェルディナント・ピエヒ監査役会長が今年4月に突如辞任。
ピエヒ氏が将来を見越して技術開発やグループ戦略などの成長基盤を築いて来ただけに、世界の自動車業界に衝撃を与えました。
ピエヒ会長の辞任後、ヴィンターコルン取締役会長は春以降兼務していたVWの社長職を7月1日にBMW出身のヘルベルト・ディース氏に譲っています。
産経新聞によると、グループ内の12ブランドを乗用車や商用車など部門別に4つの会社に分け、各社のトップが監督する再編案なども出ているそうです。
今後、VWグループが集団指導体制に移行するとの予想も有る中、これまでどうりに迅速な意思決定が図れるかが覇権の行方を左右するとの見方も。