日産自動車が3日、横須賀市とEVのさらなる普及を目指す協定「横須賀EV創生project」を締結したと発表しました。
同社は横須賀市の追浜工場をEV「日産リーフ」のマザー工場に位置付けており、一方の横須賀市もEV購入補助制度や充電インフラ整備促進などで協力体制をとる間柄。
EVの普及は横須賀市にとっても市内産業の発展と低炭素社会の実現に寄与することから、両者は2020年度を目処に市内におけるEV保有台数を現状の300台から総台数の1割にあたる約1.5万台とすべく、3つの柱を軸に先駆的な取り組みを実行して行くとしています。
1. 集合住宅への充電設備設置などインフラ整備促進
2. EV購入補助制度の充実、横須賀市公用車にEV導入
3. 災害時等へのEV活用、市民へのEV普及理解促進
横須賀市役所で実施された今回の協定調印式には政界から小泉大臣、伊吹経産省課長、吉田横須賀市長らが列席。
日産の川口専務は「EVが本格普及のステージに入ろうとしている今、横須賀市と連携することで、更なるEVの普及と、EVを活用したモビリティ社会の実現を共に目指して行きたい」と挨拶。
吉田横須賀市長も「EV普及による市内産業の発展や低炭素社会の実現だけでなく、街づくりにもうまく活用することで地域活性化に繋げて行きたい」としています。
2016年には三菱自との共同開発による軽ベースのEVが、さらに翌2017年には新開発の高容量バッテリー搭載により300kmの航続距離を実現した次期リーフの登場が噂されており、日産としてはEV生産のお膝元、横須賀市と連携を強化することでEVの地盤強化、全国へと普及を拡大したい考えとみられます。
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