イタリアの名門、マセラティは2014年で100周年を迎えます。つまり、誕生は1914年。スーパーカー世代には、フェラーリ、ランボルギーニと並ぶ、特別なブランドとして記憶に残っている事でしょう。
そんな記念すべき2014年、マセラティ ジャパン株式会社(代表取締役:ファブリッツィオ カッツォーリ、本社:東京都港区)は、 マセラティの主力モデルとなる「ギブリ」を発売します。「ギブリ」の価格は「ギブリ S」の967万円、「ギブリ S Q4」の1039万円に対し、834万円です。
「ギブリ」とは、イタリア語で「アフリカ北部で吹くサハラ砂漠からの熱く乾いた風」という意味。1966年に誕生し車名を復活させたもので、2013年11月に国内デリバリーを開始したマセラティ初のミドルセダン「マセラティ ギブリ」ベースモデルです。
ドイツ車が強いEセグメントの中では、伝統や性能、操縦性、なんといってもイタリアンデザインで異彩を放つところです。実際、ドアを開けた瞬間、その洒落た空間は、革の香とともに脳髄に突き刺さってきます。
エンジンはV6、「ギブリ S」のV6エンジンのパワフルな性能を踏襲、カムシャ フトとインジェクター、ターボマッピング、電子制御システムなどを専用とし、最高出力は243kW(330ps)、500Nm のパワー&トルクと、9.6リッター/100km(=10.4km/L)の燃費性能を実現ています。しかし、加速性能は0-100km/hが5.6秒、最高速度は263km/hとなっています。
トランスミッションは、ZF社と共同開発のAT8-HP70型8速オートマチック、ホイールは18インチアロイホイールを標準装備。ブレーキは小型・軽量化を図り、フロントは4ピストン一体型のキャリパー、リアはフローティングキャリパーでディスクはベンチレーテッド・(前:345x28mm/後:320x22mm)となります。
また、衝突安全性(パッシブセーフティ)に対して欧州の自動車安全性評価機関 であるユーロNCAPのテストで、100点中 86 点という最高性能に区分される評価を得て五つ星を獲得。さらに米国IIHS(道路安全保険協会)の衝突安全性の分析・評価においても「トップセーフティピック」に 認定され、衝突安全における最上級の評価を得ているそうです。
Eセグメントでちょっと定番じゃないものを、と思ってたかたにはちょっと気になる選択肢ですね。
(編集長 小林和久)
「Maserati Ghibli」諸元
<モデル名>
Maserati Ghibli<ディメンション&重量>
全長4,970 mm 全幅 (ドアミラー含む)2,100 mm 全幅1,945 mm 全高1,485 mmホイールベース3,000 mm フロント・トレッド1,635 mm リア・トレッド1,655 mm フロントオーバーハング925 mm リアオーバーハング1,045 mm トランク容量500 l※1 燃料タンク容量 80 l 車両総重量1,950kg タイヤフロント235/50 ZR18 リア235/50 ZR18<エンジン>
形式60°V 型 6 気筒 排気量2979cc ボア86.5mm ストローク84.5mm 圧縮比9.7:1 最高出力330ps(243kW) 最高出力発生回転4750rpm 最大トルク500Nm オーバーブーストトルク1600-4500rpm トランスミッション8 速オートマチック 駆動方式RWD<動力性能>
最高速度263km/h 0-100 km/h 加速5.6 秒 燃料消費(JC08 モード)7.6kml/l CO2 排出量(複合サイクル) 223g/km