6代目「クラウン マジェスタ」はダウンサイジング ! クラウンと共用進む

トヨタ自動車が9月9日、6代目となる新型「クラウンマジェスタ」を発売しました。

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今回のFMC(フルモデルチェンジ)では従来の4WDを含む全6グレードからHVのみの2グレードに整理され、スッキリとしたモデル体系となっています。 

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 (出展 トヨタ自動車)

また、歴代モデルと異なり、弟分の「ロイヤル」との共通化が大幅に進んでいます。 

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(新型 クラウン マジェスタ)

フロントマスクを見れば「マジェスタ」と判別できるものの、リヤビューやサイドビューからでは恐らくネームプレートを見ない限り判別できないかもしれません。 

サイドビューではドア下を前後に走る光モールを除けばロイヤルど殆ど同じに見えますが、後席足元スペース確保の為、ホイールベースがロイヤル比で+75mmストレッチされており、それに伴って全長も+75mm長くなっています。 

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       マジェスタ               ロイヤル

これにより、リヤドアやルーフ、ロッカーパネルなどがロイヤルとは別物となっている筈ですが、意匠的に巧みにストレッチされている為、両車を2台並べてみない限り、違いを一瞬で判別するのは難しそう。

 マジェスタは月販目標台数が500台と非常に少ない為、トヨタは6代目にして遂にロイヤルとの大幅共通化に踏み切ったものと推測されます。

車両価格帯を見ると、先代のガソリンモデルが612万円~792万円だったのが新型では2モデル共にHV化されているにも拘わらず610万円~670万円となっていることからもエンジンのダウンサイズ等、車両価格の引き下げに向けた努力が感じられます。 

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(出展 トヨタ自動車)

勿論、ヘッドランプが多眼プロジェクター式の専用品であったり、ラジエータグリルも一層大きく、ロイヤルよりも威厳が有り、電装品などの装備面でも「マジェスタ」に相応しい内容になっていることは言うまでもありません。 

店頭発表会は9月21日(土)、22日(日)、23日(月)とアナウンスされています。 

<参考>スペック比較 

【新型マジェスタ】
エンジン 3456ccV型6気筒DOHC+モーター
最高出力 292ps/6000rpm (システム最高出力 343ps)
最大出力 36.1kgm/4500rpm
全長×全幅×全高 (4970×1800×1460mm) W/B 2925mm
室内長×室内幅×室内高(2050×1510×1190mm)
燃費 18.2km/L 

【新型ロイヤルHV】
エンジン 2493cc 直列4気筒DOHC+モーター
最高出力 178ps/6000rpm (システム最高出力 220ps)
最大トルク 22.5kgm/4200~4800rpm
全長×全幅×全高 (4895×1800×1450mm) W/B 2850mm
室内長×室内幅×室内高 (1975×1510×1190mm)
燃費 23.2km/L 

【先代マジェスタ】
エンジン 4608cc V型8気筒DOHC 
最高出力 347ps/6400rpm
最大出力 46.9kgm/4100rpm
全長×全幅×全高 (4995×1810×1480mm) W/B 2925mm
室内長×室内幅×室内高 (2135×1520×1205mm) 

■新型マジェスタ Webサイト
  http://toyota.jp/crownmajesta/

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Avanti Yasunori

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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