市販プラグインハイブリッド最優秀性能のアコードは約350万円

市販プラグインハイブリッド車としては、もっとも優れた電費(燃費)性能となる115MPGe(48.9km/L相当)を実現したホンダ・アコード・プラグインハイブリッドのアメリカでの発売が開始され、価格が明らかとなりました。

注目のメーカー希望小売価格は、39,780ドル(およそ353万円)、36ヶ月のリース料金は毎月429ドル(およそ3万8000円)ということです。

 124kWの駆動モーター、2.0リッターi-VTEC アトキンソンサイクル4気筒エンジン、6.7kWhのリチウムイオンバッテリー、そして完全新設計の電気サーボブレーキシステムを搭載したプラグインハイブリッド車としては十分にリーズナブルな価格といえそうです。

また、ホンダでは市販プラグインハイブリッド車として、もっとも優秀な環境性能を持つことをライバルとの比較でアピールしています。その発表でライバルに挙げられているのは、フォード・フュージョン、シボレー・ボルト、トヨタ・プリウスの各プラグインハイブリッド車。バッテリーを充電した状態での環境性能指針といえるEPA・MPGeの数値は以下の通り。

アコード:115MPGe
フュージョン:100MPGe
ボルト:98MPGe
プリウスPHV:95MPGe

確かに、アコードの電費性能は群を抜いています。ただしEPAの通常の燃費データになると、以下のようにランキングは逆転します。

プリウスPHV:51/49/50MPG
アコード:47/46/46MPG
フュージョン:44/41/43MPG
ボルト:35/40/37MPG
 ※(シティ/ハイウェイ/コンバインド) 

そもそも、カタログの燃費/電費性能というのは参考程度という見方もできますが、プラグインハイブリッドのようにバッテリー電力量など複雑な要素が絡み合うクルマになると、こうして順位が入れ替わることもあるというわけです。

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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