新しい『楽ナビ』の登場で、一度復活を果たした『エアーナビ』だけでなく『楽ナビLite』も消滅し、カロッツェリアのナビは『サイバーナビ』と『楽ナビ』の2本立てということになるそうです。確かに、エンドユーザーとしてもハイエンドの『サイバーナビ』とエントリー系の『楽ナビ』の2本立ての方が分かりやすいと思います。
でも、少々ややこしいのが『カロッツェリア』ブランドのポータブルナビゲーション(PND)である「AVIC-MP55」を新たにリリースしたこと。スマホ(ナビアプリ)の台頭でPND全体のシェアは右肩下がりだそうですが、パイオニアとしてはスマホとPNDは共存できるという判断でニューモデルを発売することになった次第。
さて、「AVIC-MP55」ですが、5.8型ワイドVGAはPNDとしては平均的なサイズで、容量はトップクラスの16GBを搭載。データを1/5に圧縮できる地図フォーマット「L-format」を採用していますから詳細市街地地図や渋滞予測データなど、新たに登場したポータブルタイプの『エアーナビ』と同等のデータを搭載していることになります。
『楽ナビ』ポータブルの上位機種との違いは、“エアージェスチャー”の有無、画面サイズの違い、スマートループ、マップチャージ、フルセグに対応しているかになります。『楽ナビ』ポータブルの下位機種は、ワンセグ対応になりますからその差は少し縮まります。
よりお手軽な価格で複数のクルマで付け替えが可能なPNDの「AVIC-MP55」は、しっかりしたルートガイドとワンセグ受信が可能であれば十分! というまだまだ根強いニーズに応えてくれるモデルです。
(塚田勝弘)