日本人にとっての「ガソリン1年分」がどれくらいの量かわかりますか?

テレビのクイズ番組などで、「副賞として●●一年分をプレゼントします」というフレーズを耳にしたことがありますね。

食べ物やドリンクなどの一部には「そんなの毎日一年間食べて大丈夫か?」と想像して心配になるようなものもあります。

けれど、ドライバーの誰にも嬉しいのが「ガソリン一年分プレゼント」ではないでしょうか。

GMジャパンが始める「シボレー ソニック パーフェクトケア・キャンペーン」では、「ガソリン一年分」がプレゼントされます。

ちなみに「シボレー ソニック パーフェクトケア・キャンペーン」の内容は、

4年間走行距離無制限の新車保証を受けられる
3年間または6万kmまでの指定点検整備費が無料
3年間24時間のロードサービスが付帯する
1年分のガソリンプレゼントされる
2.9%の特別低金利ローン を利用できる

というもの。

この中の「ガソリン一年分」に着目してみると、日本人が一年間にクルマで走行する平均走行距離9886km(国土交通省発表データ)と、この一カ月間のレギュラーガソリン平均価格134.85円、これにシボレーソニックの燃費10.9km/L(GM社内参考値)という数値から、割り出された金額「約12万円」ということになるそうです。実際にはQUOカードが12万円分プレゼントされるそうなので、あまり走らないという人はガソリン以外に使うのもOKです。

しかし、コンパクトカーでガソリン代だけを見てみても年間12万円というのは、確かにお安くない。

GMジャパン セールス・マーケティング ディレクター グレッグ・セデウィッツさんによると、「維持費を負担してあげることで、より多くの若いユーザーにもソニックの魅力をわかってもらいたい」とのこと。確かに、働きだして数年の若者が新車を買うには、車両代のローンだけで精一杯、買ったものの走らせることができない、というのも困りもんですよね。

広報担当のジョージ・ハンセンさんによると「パッション(情熱)、大胆なデザイン、実用性を兼ね備えたソニックはCoolでFunでFreedom。イマドキのグローバルアメリカンブランド。特にY世代(Generation Y:アメリカで1975年から1989年までに生まれたベビーブーム2世の世代)に受け入れられるようなクルマ」だという。

デザインからは外観も内装、メーターパネルなど、ゲームに慣れ親しんだ世代に受け入れられそうな雰囲気を持っています。

それに、輸入車の場合、右ハンドルでもウインカーが左、ワイパーが右、ということが多いですが、ソニックはウインカーを右に配置されています。それだけアメリカのメーカーも日本市場にホンキだということでしょう。

アメリカでも日本でもクルマで若者の関心を引くのは簡単ではないようです。ソニックがこのキャンペーンのもと、日本でも団塊ジュニア以降の世代に受け入れられるか、という観点からもソニックに興味がわきますね。

(小林和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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