岡島裕二 
フェラーリの新たなフラッグシップモデルとなるF12ベルリネッタが7月5日に日本で初公開され、同日より受注が開始されました。
F12ベルリネッタは今まで販売されていた599の後継となるクルマで、599同様にV型12気筒エンジンをフロントミッドシップに搭載したFRモデル。ただし、アルミ製ボディやエンジンはすべて刷新されいるので、大幅なパフォーマンスの向上を果たしています。
5999ccから6262ccに排気量が拡大されたV12の直噴エンジンは740PS/8250rpm、690Nm/6000rpmを発生。2500rpmで最大トルクの80％を発生するフレキシビリティを持ちながらも、最大回転数は8700rpmまでという高回転型のエンジンに仕上がっています。
0-100km/hまでの加速タイムは3.1秒で、200km/hまでもわずか8.5秒で到達する動力性能を備えています。最高速度は599を10km/h上回る340km/hで、フェラーリ自前のテストコースであるフィオラノのラップタイムも599を3.5秒も上回る1分23秒と公表されています。
このタイムは限定モデルのエンツォを1.9秒も上回っており、フェラーリのロードカーとしては最速です。
ピニンファリーナとフェラーリが共同で作り上げたシャープなスタイリングは、ボディサイズが599よりも、ひと回りコンパクトになっていることもあり、さらに精悍な雰囲気を醸し出しています。価格は3,590万円と大幅な性能アップを果たしながらも、599と大差ない価格に抑えられています。
いつの時代も最新のフェラーリは、クルマ好きのハートを惹きつける類稀なる性能とスタイリングを作ってくれますね。
■F12ベルリネッタ（ferrari.com）
http://www.ferrari.com/Japanese/GT_Sport%20Cars/CurrentRange/f12berlinetta/Pages/f12berlinetta.aspx
（岡島裕二）
