■往年のフロントエンジンを採用、非常に長いボンネットに
シボレーはC8世代の「コルベット」を2020年に発売しましたが、早くも次世代モデル「C9」に期待が寄せられています。
最新のC8世代コルベットは、ほぼすべての観点からみても史上最高のコルベットですが、どれほど優れたものであっても、満足しない人も必ず存在します。
さらなる素晴らしさを盛り込んで次世代型の予想CGを制作したのは、カナダ人のジェイソン・バタズビー氏です。
同氏は、先週までアウディで過去12年間、シニアエクステリアデザイナーを務め、最近のグランドスフィアプロジェクトを含む数多くのプロジェクトに貢献しました。トロント出身の37歳の彼は、長い間コルベットに情熱を抱いていたといい、夢のコルベットをスケッチする際、彼はC2およびC3世代からインスピレーションを得ながら、もう少しモダンに見えるように仕立て上げたようです。
バタズピー氏は「私のスティングレイでは、筋肉質と優雅さの完璧なバランスを本当に目指しました」と語り、「C2 コルベットは意図的に攻撃的だったわけではなく、高級ホテルの外に駐車したときにふさわしいように見える優雅さを体現していました」と、C2への敬意も示しています。
C8世代ではミッドシップマウントに変更され話題となりましたが、次世代型では、往年のフロントエンジンを採用。つまり、非常に長いボンネットと、C2およびC3モデルにあるよく知られた形状を持っています。
「象徴的な長いボンネットのプロポーションを確実に保持し、可能な限り強調したかったのです」とバタズビー氏は説明しており、一対の大きなエアインテークと、フードにさらに華やかさを与える複雑なラインや折り目があるのも印象的です。
リアエンドでは、スティングレイ・コンセプトのビジョンでは、クラシックなC2スプリット・ウインドウデザインの現代的な解釈を目指したと説明しています。
注目は、エンブレムまで制作してしまっていることでしょう。通常予想CGでは、そこまで手を加えませんが、こだわりが見えます。
「私のスティングレイには、既存のコルベットのロゴを使いたくなかったので、自分でデザインすることにしました」と彼は語り、クラシックなエッジの代わりに、形状を簡素化、グラフィックをマット/光沢のある処理にしたといい、チェッカーフラッグはシンプルにブラックアウトされています。
さてさて、GMのクリエイティブデザイナーが次世代型のインスピレーションを得るために、この作品を見ることはあるのでしょうか、気になります。