■V型8気筒ツインターボと電動モーターは毎分10,000回転に達する能力
ランボルギーニは現在、クロスオーバーSUV「ウルス」の大幅改良に着手していますが、その超目玉となる新フラッグシップ「ウルスPHEV」市販型の最新プロトタイプがついにニュルブルクリンクに投入されました。
ポルシェは最近、ウルスの兄弟モデルである「カイエンターボE ハイブリッド」の改良型を発表。最高出力729psを発揮すると発表しましたが、それを凌駕する最速モデルが「ウルスPHEV」です。
ランボルギーニは、「ウルスS」および「ウルス ペルフォルマンテ」の両モデルを生産中止しますが、その理由はガス規制にあります。
これまでのユーロ6はほとんどの自動車メーカーにとって困難な問題でしたが、ユーロ7はさらにハードルが上がります。
ACEA(欧州車エンジンオイル性能を定める規格)も欧州自動車工業会と同様に、ユーロ7基準により生産コストが上昇し、そのコストは消費者に転嫁されると考えています。ですがウルスは、そのデメリットをパフォーマンスの大幅な向上で補うようです。
ニュルブルクリンクで捉えたプロトタイプのフロントエンドには、現行のY字LEDデイタイムランニングライトとは異なるスリムなDRLがメインユニットを囲んでいます。また、複数の縦スラットが配置され、複雑に分割されたエアインテークが確認できます。
リアエンドでは、グラフィックが刷新されたLEDテールライトが透けて見えるほか、クワッドテールパイプがインストールされていることも確認できます。
キャビン内は、ダッシュボード下部ディスプレイがより目立つようになり、中央の2つのスクリーンの間にショートカットボタンを配置し直すなど、最小限の変更にとどまっています。
PHEVのパワートレインは、4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンと電動モーターを搭載、毎分10,000回転に達する能力があるとも噂されており、最高出力は808psを発揮。これが事実なら、世界最強SUVと謳われるアストンマーティン「DBX 707」の最高出力707psを超えてきます。
なお、噂のあった「レヴエルト」の8速デュアルクラッチトランスミッション搭載ですが、最新情報によると可能性は低いということがわかりました。
ウルスPHEVのデビューは、2023年内と伝えらえていましたが、どうやら2024年以降になりそうです。