バイクを作って70年のカワサキ往年の人気モデル「650-W1」「H1」「Z1」「J1」はどんな二輪?

■カワサキ北米市場への軌跡を展示

2023年は、カワサキがバイクを作って70周年を迎えます。

カワサキ「900Super4」、通称Z1
カワサキ「900Super4」、通称Z1

1953年に2輪車用エンジンの第1号機「KE-1」を発売して以来、多くの名車たちを世に送り出したことはご存じの通り。

特に1960〜1970年代に販売された「Z1」や「マッハ」「W1」などは、当時、他メーカーを圧倒するほどの高性能を発揮。日本はもちろん、当時から大きなマーケットだった北米市場でも大きな支持を受けたことで、今でも世界中に多くのファンがいるモデルばかりです。

そんなカワサキ往年の名車を間近にみることができる展示会が開催されます。カワサキモータースが所属する川崎重工グループの企業ミュージアム「カワサキワールド」で行われる「モーターサイクル事業70周年特別展示」がそれです。

いくつかの期間に分けて行われるこの展示会の第1弾では、特に、1960〜70年代におけるカワサキの北米市場への挑戦の軌跡を紹介する内容となっており、「650-W1」や「H1」「Z1」「J1」といった名車4台が展示される予定です。

●1966年発売の「W1」

今回の展示会で披露されるのは、前述の通り、当時のカワサキが北米市場向けの戦略モデルとして発表したものばかり。いずれも、その高性能ぶりがグローバルに評価されており、日本はもちろん世界中で今でも高い人気を誇るモデルばかりです。

1966年に発売された「650-W1」、通称「W1(ダブワン)」
1966年に発売された「650-W1」、通称「W1(ダブワン)」

展示されるのは、まず、1966年に発売された「650-W1」、通称「W1(ダブワン)」です。このモデルは、当時としては最大排気量624ccの空冷並列2気筒エンジン、通称バーチカルツインを搭載。その高性能な走りが話題となり、世界的に大ヒットしたモデルです。

W1を現代に継承する「W800」
W1を現代に継承する「W800」

そのスタイルはもちろん、伝統のバーチカルツインを採用したネオレトロモデル「W800」や「メグロK3」は、現在でもカワサキの人気ラインアップとして生き続けており、根強いファンから大きな支持を受けています。

●1969年発売の「500SSマッハⅢ」

お次は、1969年に発売された「500SSマッハⅢ(H1)」。このモデルは、500ccの空冷2ストローク3気筒エンジンを搭載したスポーツモデルで、その猛烈な加速力から「じゃじゃ馬」という愛称で親しまれたバイクです。

1969年に発売された「500SSマッハⅢ(H1)」
1969年に発売された「500SSマッハⅢ(H1)」

カワサキでは、このモデルの成功により、その後、250cc版や350cc版、750cc版など、さまざまな排気量のモデルをリリースしシリーズ化。いずれも、数多くの伝説を生み出し、世界中のライダーを虜にしました。

●1972年発売の「Z1」

2017年の登場以来、大型バイクとしては異例の大ヒットを続けている人気モデル「Z900RS」の元祖といえるのが「900Super4」、通称「Z1」で、このモデルも今回展示されます。

1972年発売の「900Super4」、通称「Z1」
1972年発売の「900Super4」、通称「Z1」

当時は、世界的に大排気量&ハイパワーなモデルが人気だった時代。特に1969年にホンダが発売した「CB750FOUR」は、市販車初の空冷並列4気筒エンジンを搭載し、かなりの高性能ぶりを発揮したことで大ヒットします。

そして、そんな時代にカワサキが投入した世界戦略車がZ1でした。

搭載するエンジンは、900cc・空冷並列4気筒で、最高出力82PSという当時としてはかなりのハイパワー発揮。また、ティアドロップ型の燃料タンクなどによる流麗なフォルムも人気で、現行モデルのZ900RSにもそのテイストが受け継がれています。

●カワサキ・J1

1964年に登場したのが「J1」。85ccの2ストロークエンジンを搭載した小型モデルでした。

1964年に登場した「J1」
1964年に登場した「J1」

販売は、川崎重工業と合併する前の川崎航空機(現在の川崎重工業航空宇宙システムカンパニー)が担当。この会社は、戦前に戦闘機なども手掛けていたそうですから、J1にも航空機で培った技術が投入されたのでしょうね。

特徴は、当時の最新技術だったロータリーディスクバルブ吸入方式を採用していたこと。軽くてハイパワーな2ストロークエンジンのなかでも、特に優れた出力を生み出すことで知られていた方式で、その後、多くのカワサキ製2ストロークマシンに採用されました。

このように、普段なかなか目にできない名車4台を間近に見ることができる今回の展示会です。なお、概要は以下の通りです。

【展示内容】
・展示車両:J1、650-W1、500SSマッハⅢ(H1)、Z1(900super4) 合計4台
・展示期間:2023年9月26日(火)〜2024年3月31日(日)
*年末年始〔2023年12月29日(金)〜2024年1月3日(水)〕は、カワサキワールドの休館日となるので注意

【カワサキワールド概要】
・所在地:〒650-0042 兵庫県神戸市中央区波止場町2番2号(神戸海洋博物館内)
・開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
・休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は、翌日に休館)および、年末年始(12月29日〜1月3日)
・問い合わせ先:電話078-327-5401、FAX078-327-5402

(文:平塚直樹

【関連リンク】

モーターサイクル事業70周年特別展示WEBサイト
https://www.kawasaki-cp.khi.co.jp/corp/news/23-09-20/index.html

カワサキワールドWebサイト
https://www.khi.co.jp/kawasakiworld/

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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