■従来品よりも氷上ブレーキ性能を6%向上しながら摩耗ライフを15%向上
ブリヂストンは、商品設計基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」が採用されたタイヤを、トヨタ・bZ4XやSUBARU・ソルテラ、フォルクスワーゲン・ID.3など、BEVなどに新車装着タイヤとして供給しています。
ブリヂストンは、小型トラック・バス用スタッドレスタイヤに初めて採用された「BLIZZAK W989(ブリザック ダブリュキューハチキュー)」を2023年9月より発売すると明らかにしました。
「BLIZZAK W989」は、eコマースの拡大などを背景に、荷物を個人宅などに届ける物流の「ラストワンマイル」の現場で、冬道ならではの凍結、積雪路面などでより安心で安全な運行を支えるために生まれた「BLIZZAK」ブランドです。発売サイズは24サイズで、価格はすべてオープン。
今回、発売されるスタッドレスタイヤの「BLIZZAK W989」は、「循環ビジネス時代の新たなプレミアム」を掲げる「エンライトン」を小型トラック・バス用スタッドレスに採用。
氷上性能を向上させた上で、摩耗ライフの大幅な向上を果たしたそうです。従来品の「BLIZZAK W979」よりも、氷上ブレーキ性能を6%高めながら、摩耗ライフを15%向上。冬道のさらなる安心で安全な走行や、タイヤをより長く期間使用することで、資源生産性の向上、経費削減にも貢献することになります。
こうしたタイヤ性能の向上に加え、モノづくり基盤技術「BCMA(Bridgestone Commonality Modularity Architecture)」が採用されています。
「BCMA」は、タイヤを構成する部材を骨組みであるカーカス、補強帯のベルト、表面のトレッドの3つのモジュールに集約。カーカスとベルトを異なる商品間で共有することで、開発、サプライチェーンをシンプル化して、コストの最適化と開発や生産におけるアジリティを向上することを可能にします。
さらに、トレッドで性能をカスタマイズ・差別化し、「究極のカスタマイズ」を支えるモノづくり基盤技術でもあります。開発、サプライチェーンのシンプル化を実現するとともに、バリューチェーン全体での環境負荷を低減するなど、社会価値、顧客価値の創造を両立していくとしています。
(塚田勝弘)