■CX-60を自分仕様に・・・なんでもござれのカスタマイズメニュー
ユーティリティ編の後は、カスタマイズ機能に目を向けます。
他メディアではゼッタイやらないほど数多くの項目を採りあげたことで、6回も続けてしまったCX-60のユーティリティ編ですが、ホッとしたのもつかの間、カスタマイズ機能も紹介すべき項目が多く、書く側も読む側も大変なことになりそうな気配です。
●項目数は大ざっぱに8
CX-60ユーザーがクルマの仕様を自在に「自分仕様」にできる機能について、マツダは特にカスタマイズ機能とは謳っていませんが、カスタマイズ機能に相当する機能はマツダコネクト内に与えられています。
大くくりでは以下の8項目となります。
1.EVシステム
2.画面表示
3.サウンド
4.安全装備
5.車両装備
6.モバイル機器連携
7.ドライバーパーソナライズ
8.システム
とはいえ、取扱説明書には「設定変更ができる機能や内容は、車両の仕様により異なる」とあり、実際、ディーゼルのハイブリッドだった今回の試乗車には、「1.EVシステム」の項はありませんでした。
かなりの数に上りますが、セッティング可能な内容とその選択肢を機械的にずらりと列記します。前述の理由で、「1.EVシステム」は割愛し、「2.画面表示」から始めます。
そして! トータル数を数えるのをヤメにしたほど設定数があり、いったん最後まで書いたのですが、相当長くなったので、カスタマイズ編を前後編に分け、今回は「4.安全装備」までとします。
2.画面表示
各種ディスプレイの明るさや表示内容を設定するものです。
1.アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
フロントガラスに表示される、アクティブ・ドライビング・ディスプレイの、明るさ・高さ・表示内容を設定します。
・高さ(表示位置高さを調整する):31段階
・明るさ(明るさを調整する):11段階
・傾き調整(表示の傾きを調整する):11段階
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ(表示を有効にする):有効、無効
・ナビゲーションガイダンス(ナビの案内情報を表示する):有効、無効
・交差点名称(交差点名称を表示する):有効、無効
・走行レーン(走行レーン情報を表示する):有効、無効
・交通標識(交通標識を表示する):有効、無効
・リセット(アクティブ・ドライビング・ディスプレイの設定をリセットする):–
2.マツダコネクト
液晶画面の明るさ、表示内容を設定します。
・ディスプレイOFF(画面を消す):–
・昼画面/夜画面設定(画面の明るさを昼/夜に合わせて変更する):自動、昼、夜
・明るさ(明るさを調整する):11段階
・コントラスト(コントラストを調整する):11段階
・エンディング画面(終了時に走行結果を表示する):有効、無効
・ホーム画面時計表示(ホーム画面で表示する時計の種類を設定する):アナログ、デジタル
・アンビエント画面(ホーム画面でホームボタンを押すと表示する):ブランク、時計
・リセット(マツダコネクトの設定をリセットする):–
3.メーター
メーターの表示内容を変更します。
・文字の拡大表示(文字の拡大表示を有効にする):有効、無効
・i-ACTIVSENSE画面の固定表示(i-ACTIVSENSE画面の固定表示を有効にする):有効、無効
・リセット(メーターの設定をリセットする):–
3.サウンド
オーディオや警報音などの設定をします。
1.音響設定
音質や音響の設定をします。
・Bass(低音域を調整する):19段階
・Treble(高音域を調整する):19段階
・リスニングポジション(リスニングポジションを設定する):運転席、全席
・Fader(リスニングポジションの前後比を調整する):Front-Rear 19段階
・Balance(リスニングポジションの左右比を調整する):Left-Right 19段階
・Boseステレオモード(2つのStereoモードの選択をする):スタンダード、リニア
・Bose Centerpoint(ステレオ音源をサラウンド再生で楽しむ):OFF、1-3(4段階)
・Bose AUDIOPILOT(走行ノイズに合わせて音質と音量を自動補正する):OFF、1-3(4段階)
2.通知・警報音量(通知・警報音の音量を変更する):小、中、大
3.操作音量(コマンダー操作時の音量を設定する):小、中、大
4.安全装備
i-ACTIVSENSEの設定をします。
1.運転支援
運転不可を軽減する運転支援機能の設定をします。
・CTS作動キャンセル時の通知設定(CTSの作動キャンセル時の通知方法を設定する):音、ステアリング連動、OFF
・車間制御(車間維持制御を有効にする):有効、無効
・標識連動車速設定(速度標識連動機能の設定をする):手動、OFF
・標識連動車速調整(標識連動車速の調整を行う):+0km/h、+3km/h、+5km/h、+10km/h
・操作確認音(ステアリングスイッチの操作音を有効にする):有効、無効
・交通標識認識システム(交通標識認識システムを有効にする):有効、無効
・速度標識警報(速度標識警報のパターンを変更する):表示のみ、表示+ブザー、OFF
・速度標識閾値(速度標識超過のタイミングを設定する):+0km/h、+3km/h、+5km/h、+10km/h
・リセット(運転支援の設定をリセットする):有効、無効
2.リスク警報
危険を知らせるリスク警報の仕方をセッティングします
・前側方接近車両検知(前側方接近車両検知の警報パターンを設定する):表示のみ、表示+ブザー、OFF
・警報タイミング:早い、普通、遅い
・後側方接近車両検知警報種別:表示のみ、表示+ブザー、OFF
・車線逸脱警報システム(車線逸脱警報システムを有効にする):有効、無効
・車線逸脱警報システム警報種別(警報の種類を設定する):ブザーのみ、振動のみ、振動+ブザー、OFF
・ブラインド・スポット・モニタリング(ブラインド・スポット・モニタリングを設定する):表示のみ、表示+ブザー、OFF
・ブラインド・スポット・モニタリング警報タイミング(警報のタイミングを設定する):早い、普通、遅い
・降車時警告(降車時警告を設定する):表示のみ、表示+ブザー、OFF
・降車時警告降車時警告タイミング(降車時警告のタイミングを設定する):早い、普通、遅い
・リセット(リスク警報の設定をリセットする):–
3.事故回避支援
衝突被害を回避・軽減する事故回避支援機能の設定をします。
・ディスタンス&スピード・アラート(車間距離の注意喚起を有効にする):有効、無効
・レーンキープ・アシスト・システム(車線逸脱時のアシストを有効にする):有効、無効
・スマート・ブレーキ・サポート(スマート・ブレーキ・サポートを有効にする):有効、無効
・スマート・ブレーキ・サポート衝突警報タイミング(衝突警報のタイミングを設定する):早い、普通、遅い
・左右接近物検知(左右接近物検知を有効にする):有効、無効
・右直事故回避アシスト(右直事故回避アシストを有効にする):有効、無効
・AT誤発進抑制制御[前進時](AT誤発進抑制制御[前進時]を有効にする):有効、無効
・AT誤発進抑制制御[後退時](AT誤発進抑制制御[後退時]を有効にする):有効、無効
・スマート・ブレーキ・サポート[後退時](スマート・ブレーキ・サポート[後退時]を有効にする):有効、無効
・緊急時車線維持支援(緊急時車線維持支援を有効にする):有効、無効
・緊急時車線維持支援ロードキープアシスト(ロードキープアシストを有効にする):有効、無効
・緊急時車線維持支援側方危険回避アシスト(側方危険回避アシストを有効にする):有効、無効
・リセット(事故回避支援の設定をリセットする):–
4.ドライバー異常時対応システム
ドライバー異常時対応システム、ドライバー・モニタリングの設定をします。
・脇見・眠気警報(脇見や眠気を検知した際の警報を有効にする):有効、無効
・急病時の自動緊急停止(急病により、安全に運転を継続できない場合の自動緊急停止を有効にする):有効、無効
・居眠り時の自動緊急停止(居眠りにより、安全に運転を継続できない場合の自動緊急停止を有効にする):有効、無効
・リセット(ドライバー異常時対応システム、ドライバー・モニタリングの設定をリセットする):-
5.ビューモニター
カメラ表示の設定をします。
・車両の始動後の自動表示(車両の始動後、カメラ映像の自動表示を有効にする):有効、無効
・優先表示ビュー(STV)(システム起動時、優先的に表示するカメラ映像を選択する):シースルー、フロントワイド、前回表示
・優先表示ビュー(360VM)(システム起動時、優先的に表示するカメラ映像を選択する):サイド、フロント、フロントワイド、前回表示
・フロントビュー自動表示(後退後の前進時、フロントビューを自動表示する機能を有効にする):有効、無効
・予想進路線表示(予想進路線の表示を有効にする):有効、無効
・リセット(ビューモニターの設定をリセットする):–
6.パーキングセンサー
パーキングセンサーの設定をします。
・パーキングセンサー表示(パーキングセンサー表示を有効にする):有効、無効
・パーキングセンサー(リヤ)警報音量(リヤのパーキングセンサーの音量を設定する):小、中、大、OFF
・パーキングセンサー(フロント)警報音量(フロントのパーキングセンサーの音量を設定する):小、中、大、OFF
・リセット(パーキングセンサーの設定をリセットする):–
7.ペダル操作警告(アクセルとブレーキが同時に踏まれたときに警告する):有効、無効
本編でメーターの文字サイズなどを変えられる点をほめましたが、これは「2.画面表示」の中の「3.メーター」項を見つけて表示変更したものでした。
というわけで、後半は次回まわし。
カスタマイズ後編につづきます。
(文・写真:山口尚志)
【試乗車主要諸元】
■マツダCX-60 XD-HYBRID Exclusive Modern〔3CA-KH3R3P型・2022(令和4)年8月型・4WD・8AT・ロジウムホワイトプレミアムメタリック〕
★メーカーオプション
・ドライバー・パーソナライゼーション・システムパッケージ 5万5000円(消費税込み)
・パノラマサンルーフ 12万1000円(同)
・ロジウムホワイトプレミアムメタリック特別塗装色 5万5000円(同)
●全長×全幅×全高:4740×1890×1685mm ●ホイールベース:2870mm ●トレッド 前/後:1640/1645mm ●最低地上高:180mm ●車両重量:1940kg ●乗車定員:5名 ●最小回転半径:5.4m ●タイヤサイズ:235/50R20 ●エンジン:T3-VPTH型(水冷直列6気筒DOHC24バルブ直噴ターボ) ●総排気量:3283cc ●圧縮比:15.2 ●最高出力:254ps/3750rpm ●最大トルク:56.1kgm/1500~2400rpm ●燃料供給装置:電子式(コモンレール) ●燃料タンク容量:58L(軽油) ●モーター:MR型 ●最高出力:16.3ps/900rpm ●最大トルク:15.6kgm/200rpm ●動力用電池(個数/容量):リチウムイオン電池 ●WLTC燃料消費率(総合/市街地モード/郊外モード/高速道路モード):21.0/18.0/21.2/22.4km/L ●JC08燃料消費率:- ●サスペンション 前/後:ダブルウィッシュボーン/マルチリンク ●ブレーキ 前/後:ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク ●車両本体価格:505万4500円(消費税込み・除くメーカーオプション)