■2022年の「アジアクロスカントリーラリー2022」で優勝したトライトンのレプリカも参考出品
三菱自動車は、5月24日(水)から26日(金)までパシフィコ横浜にて開催される「人とくるまのテクノロジー展2023 横浜」の出展概要を明らかにしました。同展は、最先端の自動車技術が披露される展覧会です。なお、リアルだけでなくオンラインにも出展。
同社は、「環境×安全・安心・快適」を実現する技術を背景に、「冒険心」を呼び覚ます、心豊かなモビリティライフを叶えるモデルをリリースしています。
今回は、こうした三菱らしさを支える電動化技術、四輪制御技術、耐久信頼性技術、快適性技術、安全技術の5つの技術開発の考え方、将来の方向性が紹介されます。
電動化技術、四輪制御技術、耐久信頼性技術、快適性技術、安全技術をテーマに、リアル展示会ブースでは三菱自動車が目指す技術開発の方向性を技術ポスターで紹介。また、参考出品として、2022年の「アジアクロスカントリーラリー2022」で優勝したトライトンのレプリカも展示され、オンライン展示会では、各技術の詳細解説もチェックできます。
電動化技術では、2050年のカーボンニュートラル実現を見据え、走行中に加えて、燃料や電力の製造、クルマの製造、廃却まで含めたライフサイクルアセスメント(LCA)の考え方に基づき、CO2排出量低減に有効なプラグインハイブリッドEV(PHEV)を電動化のコア技術とし、世界各地の地域事情やユーザーニーズに応じて、PHEV技術を活用したハイブリッドやバッテリーEV(BEV)を提供。
こうした環境性能、BEV性能に加えて、三菱自動車らしい操縦安定性と走破性にこだわったPHEV技術を強化する構えです。
同社独自の四輪制御技術は、四輪のタイヤの能力をバランス良く最大限に引き出し、どんな場面でも意のままの操縦性、卓越した安定性を実現する技術。Response「人の感覚に遅れない応答」、Linearity「人のイメージに合う動き」、Resilience「レスポンスとリニアリティを損なうことなくドライバーの要求操作に粘り強く応答する」の3点に注目して開発されています。
耐久信頼性技術として、新型車開発やモータースポーツ活動を通して、世界のあらゆる路面と環境で培った設計思想に基づき、どんな環境下でも無事に帰ることができる、頑丈なクルマを目指して開発されています。
愛知県岡崎市の技術センターや、北海道東部の音更町にある十勝研究所に、世界の厳しい自然環境や路面を再現したコースや試験設備があり、こうした環境下で過酷な試験を繰り返すことで、テストによるフィードバックが設計に活かされています。
快適性技術も紹介されます。進化するIT技術を活用した運転サポートをはじめ、音響やおもてなし機能、空調や日射コントロールなどにより、家族や仲間などと共に、刺激的で楽しい時間を過ごしたくなるキャビンになるように多様な技術が開発されています。
そして、安全技術では、「事故ゼロのクルマ社会」を目指す安全理念のもと、交通事故を未然に防止する技術(予防安全)、交通事故による被害を軽減する技術(衝突安全)、工業製品としてハードウェア、ソフトウェア両面から想定される危険の回避(製品基本安全)の3つの自動車安全フレームワークが策定され開発が進められています。
(塚田勝弘)
【関連リンク】
人とくるまのテクノロジー展2023
http://expo.jsae.or.jp/