■6.5リットルV型12気筒エンジンをフロントに搭載
フェラーリが現在開発中とみられる、スーパーカー「812スーパーファスト」後継モデルの最新プロトタイプをカメラが捉えました。
812スーパーファストは、2017年3月のジュネーブモーターショーで初公開。車名の「812」は800馬力の8と、V型12気筒をあわせた数字です。
プロトタイプはこれまで何度か捉えてきましたが、すべてV8エンジン搭載「ローマ」のボディをまとったテストミュールでした。しかし、今回のプロトタイプは、ラップの下に本物のボディが隠されていると見られます。
まず高電圧のイエローステッカーを探しましたが見当たらないことからハイブリッドではないと思われ、電動化されない最後のV12フェラーリモデルの1つになる可能性がありそうです。
フロントエンドのメッシュカモフラージュの奥には、小型のV8エンジンを搭載するローマには見られない、巨大エアインテークが隠れているようです。
リアエンドでは、デュアルエキゾーストパイプ周辺のトリムピースが欠けており未完成ですが、テールゲートがローマのものとは異なる形状であることもわかります。さらにテールライトに当たる部分は、フラットではなく緩やかにカーブしているように見え、全体的にローマよりアグレッシブな印象です。
812スーパーファスト後継モデルは、ローマで最初に使用されたスケーラブルアーキテクチャを採用。パワートレインは、プロサングエと同じ6.5リットルV型12気筒エンジンをフロントに搭載、最高出力は900ps程度まで向上すると予想されます。
開発は中盤と思われ、ワールドプレミアはすぐではないと見られますが、同ブランドでは今年4つのモデルを発表することを約束。ローマスパイダーはすでにデビューしたので、残りは3台です。
そのうちの1つは、ハードコアな「SF90 Stradale」、もう1台が812後継モデルと予想され、最後の1台は未確認となっています。