新型トヨタ・カムロードがベースの1000万円級キャブコンなら最大7人の就寝が可能【ジャパンキャンピングカーショー2023】

■年々増え続けるキャンピングカーの中でも注目のキャブコン

キャンピングカー市場は年々規模を拡大していて、日本RV協会の調査によると2022年の国内キャンピングカー販売売上合計金額は、中古車・新車を含めて過去最高となる762億円(対前年比120%)に達したそうです。

同年の累計保有台数も9000台増えて約14万5000台に達し、17年前の約3倍になっています。購入している年齢層は、50代が33.8%、60代が24.9%、40代が24.5%、30代が12.5%、20代が4.4%と続いています。

「ジャパンキャンピングカーショー2023」の様子
「ジャパンキャンピングカーショー2023」の様子

2023年2月3日~6日まで幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2023」は、アジア最大級の規模を誇り、その年のキャンピングカーショーの幕開けを飾るイベントでもあります。

以前お伝えしたように、今回の目玉は正規導入されたフィアットDUCATO(デュカト)で、デュカト祭りといえるほど、大手キャンピングカービルダーが数多くのモデルを出展していました。

ほかにも、定番であるトヨタ・ハイエースベースのバンコン、コンパクトな簡易キャンパー、軽キャンパーなど、バラエティに富んだ出展車両も目を惹きました。

ダイレクトカーズの「江の島」のイメージ
ダイレクトカーズの「江の島」のイメージ

さらに、日本製キャンピングカーの人気ベース車であるトヨタ・カムロードも見逃せません。

カムロードは、国産キャブコンを代表するベース車。なお、トヨタ・ダイナ(日野デュトロのOEM版)がベースで、カムロードの名はキャンピングカー専用といっていいでしょう。。

2021年に最新モデルにマイナーチェンジを受け、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報などを備えたほか、2.8Lディーゼルターボエンジンの採用、シャシーではリヤダブルタイヤの全車標準化がトピックス。そのほか、LEDヘッドライトを備えた顔つきもリフレッシュされています。

2022年あたりから新型カムロードをベースとした新型キャブコンが続々と登場していて、注目株といえるモデル。

●白を基調とした明るいダイネット

多彩な収納スペースやバンク部に大型TVを備える
多彩な収納スペースやバンク部に大型TVを備える

ダイレクトカーズが手がける「江の島」もトヨタ・カムロードがベースで、乗車定員は8名、最大7人までの就寝が可能になっています。大型リヤハッチを備え、大開口により荷物の出し入れができるだけでなく、キャンプや各種アクティビティを楽しむ際も開放感に浸れるのが魅力です。

ダイレクトカーズの「江の島」
ダイレクトカーズの「江の島」

インテリアは、バンクベッド部に32型TVを配置しているのが特徴で、カーナビと連動させることができるほか、HDMIケーブルを使えばゲーム機などを接続して楽しむことも可能。

冷蔵庫やFFヒーター、収納庫など装備も充実している
冷蔵庫やFFヒーター、収納庫など装備も充実している

ダイネットにはラウンジソファが広がり、昇降テーブルを下げることで、広々したベッドに早変わり。リヤには、電動プルダウン式の2段ベッドが配されていて、2段目のベッドを上に移動させれば広大なラゲッジスペースとしても使えます。

リヤハッチから見たキャビン
リヤハッチから見たキャビン

そのほか、ルーフには出力355Wのソーラーパネル、車載用DCクーラーの室外機が配置されていて、ソーラーパネルもDCクーラーも標準装備になります。バックビューカメラも標準化されているため、取り回しも安心です。

●ボディサイズ:全長4990×全幅2130×全高2850mm
●搭載エンジン/トランスミッション:2.8Lディーゼル/6AT
●駆動方式:4WD
●乗車定員/就寝人数:8名/7人
●標準装備:32インチ大型テレピ、シンク、コの字型ダイネット、電動昇降2段ベッド、冷蔵庫(85L)、シーリングファン、オリジナルデカール、2000Wインバーター、DCクーラー、FFヒーター、ソーラーパネル(355W)、昇降式テーブル、C-TEK(走行充電システム)、ポップアップウインドウ、リチウムイオンバッテリー(×2)、バンクベッド、車内スピーカー、LEDシーリングライト、ダウンライト、読書灯(4灯)、USBソケット(×4)、コンセント、外部収納ポックス、外部電源システム、電子レンジ、コントロールパネル、ダイニング&ベッド、大型リヤハッチ、網戸、折り畳み式ステップ、バックビューカメラ、家具ー式、ナピ連動ドライブレコーダー、ETC2.0車載器、Wi-Fi機能付き7インチナビなど
●オプション:寒冷地仕様+バッテリー2個、サイドオーニング&プッシュバー、足まわり&ブレーキ強化、ボディ全塗装など
●車両本体価格:998万円
●展示車両価格:1073万200円

(文・写真:塚田 勝弘、ダイレクトカーズ)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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