■プラグインハイブリッド仕様は、最長53kmのモーター走行が可能
2022年10月24日(月)、ジープの最上級SUVであるグランドチェロキーに、2列5人乗りの標準ボディ仕様とプラグインハイブリッド車が追加されました。2列5人乗りとなる標準ボディ仕様は、3列7人乗り仕様の「グランドチェロキーL」よりも全長が約300mm、ホイールベースが125mm短縮され、最小回転半径は6.3mから6.0mに短縮されています。
パワートレーンは、同モデル初のプラグインハイブリッド車と、ガソリン車の2タイプを設定。プラグインハイブリッドは、2.0Lの直列4気筒ガソリンターボに、2モーター、350Vバッテリーパック、8速ATなどから構成されています。
モーターのみで最長53kmの走行が可能で、ハイブリッド燃料消費率は10.4km/L(WLTCモード)です。
プラグインハイブリッドは、ブレーキを踏むとモーターによる回生ブレーキが作動し、発生した電気はバッテリーパックに蓄えられます。また、回生ブレーキの効果を最大化する「Max Regen」機能を任意に選択することも可能。
さらに、走行モードを以下の3種類から選択できる「Eセレク」機能も搭載されています。
基本となる「ハイブリッドモード」は、モーターとガソリンエンジンを状況に応じて効率良く活用し、必要なパワーを発生しながら、燃料消費を最小限に抑制。充電レベルが高い状態では、モーターを積極的に活用し、充電レベルが低くなると、エンジン主体のハイブリッドモードに自動で切り替わります。
「エレクトリックモード」は、モーター駆動の領域が最大限に拡大され、先述したように、電気のみで最長53kmの走行ができます。充電レベルが低くなるか、ドライバーがアクセルペダルを強く踏み込んだ場合はハイブリッドモードに切り替わります。
「e-SAVEモード」は、エンジンを優先的に使用し、充電レベルを維持するモードです。自宅周辺や目的地などで静粛性の高いモーター走行にしたい場合やバッテリー残量を増やしたい際に重宝するはず。
なお、同モードでは、「Uconnect」に内蔵された「ハイブリッド エレクトリック ページ」から「バッテリー節約」「バッテリー充電」のいずれかのモードを選択することもできます。
一方の純ガソリンエンジン車は、2.0L直列4気筒ガソリンターボに8速ATが組み合わされ、最高出力272ps、最大トルク400Nmを発揮します。
エクステリアは、グランドチェロキーLを踏襲しながら、プラグインハイブリッドの「Limited 2.0L 4xe」「Summit Reserve 2.0L 4xe」には、専用デザインのアルミホイールが備わります。
設定されるボディカラーは、「ブライトホワイト」「ヴェルヴェットレッド」「ダイヤモンドブラッククリスタル」「バルティックグレーメタリック」の4色。プラグインハイブリッドの「Summit Reserve 2.0L 4xe」は、ボディカラーに関わらずブラックペイントルーフが組み合わされます。インテリアカラーは、「Summit Reserve 2.0L 4xe」の「バルティックグレーメタリック」では、「テュペロ ブラウン」のインテリア、そのほかのモデルはブラック内装のコーディネイトになります。
●Grand Cherokeeボディサイズ(2列5人乗り):全長4900×全幅1980×全高1810mm
●価格
「Limited 2.0L(ガソリン)」:892万円
「Limited 2.0L(ガソリン) サンルーフ仕様」:910万円
「Limited 2.0L 4xe(プラグインハイブリッド)」:1037万円
「Summit Reserve 2.0L 4xe(プラグインハイブリッド)」:1227万円
(塚田 勝弘)