■1,550kgへ軽量化、0-100km/h加速はM4 CSLより早い3.5秒
BMWは現在、「M4 CSL」をベースとした軽量ハードコアモデル「3.0 CSL」を開発していますが、その市販型に関する詳細を入手、そのすべてが見えてきました。
3.0 CSLは、1973年にヨーロッパツーリングカー選手権で初優勝を遂げた伝説のモデルをオマージュ、BMW「M」50周年を記念して登場する様々なモデルの本丸と言えそうです。
これまでで最も高価で新しいBMWである3.0 CSLは、M4 CSL同様に後輪駆動でのみ販売されますが、2つの大きな違いの1つは、マニュアルギアボックスが利用できることでしょう。おそらくこの超高級パフォーマンスカーは、6速MTで販売されると思われます。
パワートレインは、3.0リットル直列6気筒ツインターボ「S58」エンジンを搭載、最高出力560psを発揮すると見られ、M4 CSLのツインターボ3.0リッター直列6気筒エンジンを10ps、M4コンペティションを50ps上回ることになります。
「3.0 CSL E9」に相当する新型モデルは、より多くのパワーを備えているだけでなく、重量が削減され、車重は1,550 kg (3,417ポンド) になると予想。M4コンペティションクーペと比較して100kg (220ポンド) 軽量化されたM4 CSLよりも、さらに75kg (165ポンド) 削減されています。
これらにより、0-100km/h加速は3.5秒と、M4 CSLよりも0.2秒速くなると考えられています。この数値はあまり印象的ではないかもしれませんが、マニュアルトランスミッションのクルマと超高速オートマチックを装備したクルマを比較していることを忘れてはいけません。
3.0CSLのワールドプレミアは、2022年11月が最有力で、限定50台を製造、内30台がヨーロッパ、8台がアジアに出荷されるという情報が入っていますが、残りの12台は現段階で不明です。
価格は、750,000ユーロ(約1億400万円)と予想されており、ベースモデルのM4 CSLが約2,000万円ということを考慮するとかなり高い価格ですが、プレミアム価格で2億円は確実と見られ、ブランド史上最もスパルタンな伝説のモデルとして歴史に刻まれることになりそうです。