九州出身のワタクシは、上京したてのおよそ20年ほど前、居酒屋などで「焼酎は何がありますか?」と聞いたら怪訝な顔をされ、「焼酎っていったら焼酎だよ!」となかば怒られ加減に、近くの海外からの不法就労者を見るような目で見られたこともしばしばです。
当時の関東地方では、焼酎は下世話な飲み物、あるいは低賃金の労働者が飲むもの、というイメージがあったらしく、焼酎と言えば「やむを得ず酔うために飲む」もので、「こだわりの焼酎」なんて、「セレブのための軽自動車」みたいに聞こえたようです。ホントのこと言うと、出身の北部九州もその少し前まで似たような感じだったようですけどね。
でも、現時点では、ほぼ全国的に第二次焼酎ブームのおかげで、乙類焼酎党のワタクシも、どこへ出張に行っても困ることはなくなりました。ちなみに第一次焼酎ブームでは甲類焼酎を使ったサワーやウーロン割りがメジャーになったようです。その甲類焼酎が前出の「焼酎っていったら焼酎だよ!」の焼酎です。
で、前置きが長くなりましたが、ウソのようなホントの商品「ノンアルコール焼酎」が発売となります。
製品概要は次のように発表されてます。
製品名 小鶴ゼロ(コヅルゼロ)
名称 清涼飲料水
原材料名 さつまいも、米麹(国産)、酸味料、調味料(アミノ酸)、甘味料(アセスルファムK)
栄養成分表示(製品100ml当たり) エネルギー0kcal、たんぱく質0g、脂質0g、炭水化物0g、ナトリウム0mg、糖質0g
内容量 300ml
希望小売価格(税込) 230円
店頭発売開始 2011年4月7日(木)
ノンアルコールビールブームに乗っかった商品でしょうが、さすがに焼酎好きのワタクシも、酔わない焼酎はわざわざ飲まないだろうな。クルマで出かけたときなら飲むかな?
でも、さつま小鶴の小正醸造と言えば鹿児島の老舗焼酎酒造会社だから、焼酎の伝統に背くヘタな商品は出さないだろうな。メローコヅルとか、けっこう味わい深くてウマいしなぁ。
などと、期待や不安が広がりますので、発売されたらさっそくクルマで買いに行ってその場で飲んでみたいと思います。乞うご期待!
(小林和久)