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■先陣を切って登場するのは車高1,540mmの4ドアクーペ
長きに渡って情報が錯綜していたトヨタの16代目クラウンですが、先頃海外で流出した特許画像などから、遂にその姿が明らかになりました。
クラウンシリーズとして先陣を切って登場するのは、海外でトレンドになりつつある車高が高めの4ドアクーペで、各種情報によると車名は「クラウンセダンプラス」となるようです。
新型クラウンは国内のみならず、北米や欧州、中国市場などにも導入するグローバルモデルとして開発されており、エクステリアについても海外で通用するデザインとする必要があったようです。
●斬新なリヤ廻りは国内で好き嫌いが分かれる?
クラウンに新風を吹き込むべく、クーペルックを進化させるとともに、近未来的なイメージを加味することで国内市場でも新規顧客層の拡大を狙っており、エクステリアには昨年公開済みのEVコンセプトセダン「bZ SDN」似のフロントマスクを採用。
「王冠」マークをアレンジするとともに、装着位置をラジエターグリル内からバンパー上面に移しています。
今回の特許画像からは、メッシュ状に覆われたフロントバンパーのエアインテークや、欧州向けカローラにも似たアンダーリップの存在が新たに判明。高級感とスポーティさの両立を狙っていることがわかります。
6ライトウィンドウを採用したサイドビューについても、細部を除き「bZ SDN」と非常によく似ていますが、逆にテールエンドは現行MIRAI風にスパッと切り落とされ、ハリアー風の横長一文字のLEDテールランプを配するなど、従来に無い大胆な造形を採用しており、国内ユーザーの間では好みが分かれる可能性がありそうです。
ボディカラーはモノトーン6色とRS専用色を含むバイトーン(ツートーン)6色を用意。このバイトーンはフロントバンパーからフード、ルーフ、ラゲッジドアまでを黒色でモヒカン状に貫く大胆なもので、アメリカンな雰囲気が漂っています。
インテリアについては現時点で不明ですが、先進的なデザインの採用が見込まれます。
●パワートレーンは2種類のハイブリッド仕様を設定
今後控える電動化を視野に、従来のGA-Lプラットフォームに代わり、カムリやレクサスES、RAV4、ハリアーと同じFF/4WD用の「GA-K」プラットフォームを採用することで、エンジンを縦置きから横置きに変更。
FFベースの電気式四輪駆動(E-Four)化することで、FR車特有のロングノーズ・スタイルは陰を潜め、ホイールベースが2,850(-70)mmに短縮されています。
その一方、全長が4,930(+20)mm、全幅が1,840(+40)mmと、現行モデル比で拡大していることから、室内スペースに余裕を持たせるとともに、ラゲッジ容量を拡大していることが読み取れます。
また4ドアクーペでありながら車高がボディのリフトアップにより、1,540mm(+80)と高く、それに合せてホイールサイズも現行モデルの18インチに対し、上位グレードやRS仕様では21インチに拡大(標準モデルは19インチ)されています。
パワートレーンではV6仕様が廃され、2.4L直4ターボエンジン+6速AT(システム出力 272ps/46.9kgm)と、2.5L直4エンジン+CVT(システム出力 186ps/22.5kgm)による2種類のハイブリッドモデルを用意。
前者は「RS」グレードとなり、ハイブリッド用バッテリーには全車バイポーラ型ニッケル水素電池を採用。
サスペンション関連では、新開発マルチリンク式リヤサスペンションと、4WS(4輪操舵システム)の「DRS」(ダイナミック・リヤ・スアリングシステム)を採用しています。
また安全面では、最新の「トヨタセーフティセンス」を搭載。
●派生モデルにステーションワゴンやSUV,セダンも?
今回発表予定の「4ドアクーペ」には標準モデル3グレードと、スポーティ仕様RSの計4グレードが設定されるようです。車両価格は現行の489.9万円~739.3万円に対して、全車4WDのハイブリッド仕様となり、装備の充実が図られるため、現行モデル比で数十万円レベルの価格上昇が見込まれます。
なお、今回のクラウンには派生モデルが存在しており、ステーションワゴンやSUV、セダンが順次登場予定。
既存イメージからの脱却を図るべく、開発コンセプトに「新ジャンルのクロスオーバーモデル」を掲げるなど、大幅な変貌を遂げる16代目クラウンから今後も目が離せません。
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