「販売台数最下位のポルシェ」からの反撃で、パナメーラ次期型は内外装を大改革へ

■リアクォーターウィンドウを厳重にカモフラージュ、大刷新の予想

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ポルシェ パナメーラ 次期型プロトタイプ

ポルシェは現在、5ドアスポーツ「パナメーラ」次期型の開発に取り組んでいると思われますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。

2021年のポルシェ販売台数を見ると、フルエレクトリック「タイカン」が大ヒットし、9419台を販売、主力の「911」をほぼ上回りました。対してパナメーラは4257台と、同ブランドのラインアップ中で最も販売台数が低いモデルとなっており、その存続が危ぶまれていましたが、どうやら次期型の開発が進められているようです。

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ポルシェ パナメーラ 次期型プロトタイプ

捉えた最新プロトタイプでは、燃料キャップ、ヘッドライト、ドアハンドルなどが新設計されている様子がうかがえるほか、リアクォーターウィンドウは厳重に隠され、大きな変更が見られそうです。そのほかではLEDテールラートのスリム化、フロントフェンダー、リアハッチ周辺がすべて刷新される見込みとなっています。

過去にもお伝えしましたが、キャビン内ではオートマチックギアシフターが見当たらず、EV「タイカン」のようなトグルスタイルのシフターがインフォテインメントディスプレイの左側にあることがわかります。しかし電動パーキングブレーキはタイカンがその右側にあるのに対し、プロトタイプでは上部に配置されています。また新しい「PCM6.0」インフォテインメントシステムを搭載、助手席グローブボックスには、専用のスクリーンが装備されていることも確認できます。

次期型のパワートレインは不明ですが、タイカンの領域に入らぬようフルエレクトリック化されないことは間違いありません。

最新情報では、マイルドハイブリッド技術を搭載した、より強力な2.9リットルV型6気筒、及び4.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンを搭載すると予想され、E-Hybridモデルは改良されたガソリンエンジンと電気モーターを装備することになるようです。PHEVでは、EV走行による航続が大幅に改善するため、より大型のバッテリーパックを装備する可能性が高いといわれます。

次期型のデビューは2023年後半と予想、ラインアップ生き残りをかけ、パナメーラの逆襲が始まります。

(APOLLO)

 

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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