■BMW「X1」新型の「FAAR」プラットフォームを流用
BMW・MINIブランドが現在開発を進める「クロスオーバ(海外名:カントリーマン)」に設定される高性能モデル、「クーパーSクロスオーバー」市販型プロトタイプをカメラが捉えました。
ミュンヘン市街地とニュルブルクリンクで捉えた開発車両は、カモフラージュが分厚くデザイン詳細は不明です。
しかし、フロントグリルの中央に大きなセンサーを配置、円形ヘッドライトの一部が見てとれます。
後部にはデュアルエキゾーストシステムを装備。足回りには強化ブレーキ、ハードサスペンションを搭載。
給油口に「98オクタン」(欧州では96オクタン以上がプレミアハイオク)のステッカーが貼られていることなどから、このプロトタイプが高性能「クーパーSクロスオーバー」であることがわかります。
クロスオーバー次期型は、BMW「X1」新型の「FAAR」プラットフォームを流用、「S」グレードはBMW「M35i」とパワートレインを共有します。
このエンジンは2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーで、最高出力は302ps・最大トルク322Nmを発揮します。
本丸はプラグインハイブリッドバリアントで、1.5リットル直列3気筒ターボチャージャーエンジンと電気モーターを搭載し、最高出力は322psを発揮、EV航続距離は55マイル(88km)に達します。
キャビン内では、ダッシュボード中央に現行型とは異なる突き出た巨大なフローティング・ラウンドスクリーンを配置、円形のタッチスクリーンは、小さなデジタル・インストルメントクラスターと、ヘッドアップディスプレイを操作します。
その下には、いくつかのボタンとトグルスイッチ、右側には現行モデルの縦型と異なる水平基調のレジスターが配置されています。
MINIクロスオーバー次期型のワールドプレミアは2023年初頭と予想されており、ドイツのライプツィヒにあるBMWグループの工場でBMW「X1」とともに生産されます。
また、派生モデルとしてEV専用クーペを計画しているとも噂されており、現在はラインアップから外れた「ペースマン」の名を復活させる可能性があるようです。