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■本や読書の魅力を伝える日
4月23日は、ユネスコで制定されている記念日「世界図書・著作権デー」です。本や読書の楽しさを、特に若い人に伝えるのが狙いです。なぜ4月23日かというと、この日がスペインで親しい人に本や花を贈る「サン・ジョルディの日」であることや、ドン・キホーテやシェイクスピアなど、多くの有名な文筆家の誕生日や命日であることにちなみます。
4月23日には、俳優の阿部サダヲ、バナナマンの設楽統、ミュージシャンの森山直太朗と川島英五、映画監督の野村芳太郎、米映画監督のマイケル・ムーア、英劇作家・詩人のウィリアム・シェイクスピアなどが生まれています。本日紹介するのは、シェイクスピアです。
●劇聖シェイクスピアが誕生。命日も同じ日。
ウィリアム・シェイクスピアは、1564年4月23日にイングランド王国のストラトフォード・アポン・エイヴォンで羊毛取引や不動産業などを商う裕福な家庭に生まれました。洗礼を受けた日は4月26日ですが、誕生日がいつかは記録にないので諸説ありますが、4月23日とするのが一般的なようです。
子供の頃から聖書を暗記するほど優秀で、学校を卒業して家庭教師をしていました。18歳の頃に年上の女性と結婚しますが、20歳の時に突然姿を晦まします。その後、何年かは消息不明で何をやったかの記録はないそうですが、29歳の頃にはロンドンで伯爵のお抱え詩人、劇作家、さらに劇団の代表として活躍していました。その後、ロンドン近郊に劇場「グローブ座」を立ち上げて、それが国王一座となったため、さらに人気作家としての名声と人気が不動に。最終的には1613年に引退するまでに、4大悲劇といわれる「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめとして、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「真夏の世の夢」など数多くの傑作を残しました。
シェイクスピアが亡くなったのは1616年4月23日であり、誕生日と命日が同じということになります。誕生日と命日を同じにするために、誕生日を4月23日にしたのでは、という説もあるようですね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょうか?
●日本のモータリゼーションをけん引した日産サニーがデビュー!
1966年(昭和41)年4月23日、日産から「ダットサン・サニー」がデビューしました。当時は日本のモータリゼーション黎明期で、名神高速道路が完成するなど交通インフラが着々と進み、高速走行もできる本格的なクルマ作りが始まった時期でした。
大衆車として先陣を切ったダットサン・サニーの特徴は、軽量化ボディを生かした優れた動力性能でした。新たに開発した一体成型システムで剛性を確保しながら、外板も極力薄肉化を図り、車両重量は軽量の625kgを達成。エンジンは当初800ccの排気量であった計画を急遽1000ccに拡大した直4OHVで56PSを発揮し、最高車速は135kmを超え、1.5Lクラスの優れた走りを見せました。
発売後、サニーは高い評価を受け、5ヶ月で3万台を超える販売を記録し、その年の12月には月販台数が1万台の大台を突破。また半年後の11月にはライバルの初代トヨタ・カローラも登場し、大衆車の市場規模は2年間で倍増しました。その起爆剤になったのは、間違いなくサニーだったのです。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)