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■ほのぼのがいい
「これこそ、ワタシが買うべきクルマなんじゃないかな……!?」
それが、スズキの軽自動車「ワゴンRスマイル」を見た彼女の最初の感想だった。
「だって、見た目がかわいいでしょ。それに、車体が小さいしまわりがよく見えるから運転しやすそう」
そんな彼女の印象は、このクルマのキャラクターをしっかり捉えたものといってよさそうだ。
ワゴンRスマイルの特徴はふたつ。
ひとつはその名の通り、にこやかな笑顔をしていること。昨今は鋭い目つきの、ちょっと怒りっぽい顔をしているクルマが目立つけれど、丸いヘッドライトを組み合わせたワゴンRスマイルはほのぼのとした感じがいい。
●適度な背の高さ
もうひとつの特徴は、ワゴンR史上はじめてスライドドアを組み合わせたこと。
実はいま、軽乗用車の人気はスライドドアに集中している。だから「ワゴンRにもスライドドアを…」というわけなのだ。
スズキのスライドドア付き軽乗用車といえば「スペーシア」があるけれど、ワゴンRスマイルはスペーシアよりも背が低い。
しかし、これだけの背の高さがあれば室内に狭さなんて感じないし、乗り降りだって「しやすい」といえるレベル。スペーシアの背が「高すぎる」だけであり、日常使いで考えればワゴンRスマイルで十分と思える。
ちなみに、開発当初は「ワゴンR」のファミリーとするかは決まっていなかったのだとか。車名よりも先に「スペーシアより背の低いスライドドア付きがあれば、お客さんに喜んでもらえるのではないか」という企画が原点なのだという。
最終的には「ワゴンRに慣れ親しんだユーザーさんが気軽に乗り換えられるように」という理由で「ワゴンR」のシリーズになったのだという。
●ワゴンR一族のクルマ!?
ところで、背の高さ以外のプロポーションがどことなく「スペーシアに似ている」気もするけれど…。実は、車体構造の基本はスペーシアと共通で、ウエストラインの位置やドアの開口幅なども一緒とか。つまり姉妹みたいな関係なのかも。
「みて見て! 中も凝っているから。ハンドルも助手席の前のパネルもアイボリーで明るいの。かわいいだけじゃなくて凝っているね。アクセントのシルバーの入れ方もいいと思う。私も運転できるかな?」
いつも明るくて楽しい彼女だけど、今日の彼女は一段と楽しそうだ。(つづく)