春の洗車大作戦!ソフト99コーポレーション春の新製品4種を試してみたら手軽なのに効果絶大だと分かった

■ソフト99、春の洗車用新製品は、ふきふき、ぬりぬり、水弾きで攻める!

「ソフト99コーポレーション」といえば、洗車関連製品に定評のあるブランド「ソフト99」を携える大手メーカー。カー用品販売店からホームセンターなどでも手軽に購入できる製品がたくさん揃っています。

そんなソフト99から、今年2022年3月1日に発表・発売された4つの製品がコチラ。

・拭くだけレインドロップ 20カット巻
・ぬりぬりガラコDX
・ルームピア ウォッシュミスト プラス
・スポルファ レインホッパー

これら4製品の効能を、新車登録から10年以上経ち、中も外も適度にヤレている2008年3月型プリウス(NHW20型)で試してみました。

●さっと拭って吸水・撥水&光沢皮膜を作る、「拭くだけレインドロップ 20カット巻」

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拭くだけレインドロップ 20カット巻

昨今は「洗車に時間も手間もかけない」というのがトレンドのようですが、その時流に目をつけたのがこの「拭くだけレインドロップ 20カット巻」です。

シャンプー洗車後、セーム革で拭き取り、コーティングなりワックスがけなりして光沢&撥水皮膜の形成処理というのが通常の流れですが、本製品は拭き取りとコーティングないしワックスの仕上げ作業をいっしょにできるようにした製品です。

面倒さを感じる後半2工程をひとまとめにしているという点で、まさにトレンドに乗った製品といえるでしょう。

実際に使ってみました。

作業を簡単にするなら、製品そのものの使い方も簡単でなければいけません。

箱を開けば、中にはぐるぐる巻きになったシートがミシン目入りで20枚。台所でキッチンペーパーをちぎる気分で取り出すことができます。1枚あたり約280mm×280mmと、やや大きめなサイズですが、大は小を兼ねるで、大きすぎるなら折って使えばいい。ヘンにジャストサイズにすることで取り替える回数が増えることがないのも「時短」への配慮かもしれません。

シャンプー洗車後からが「拭くだけレインドロップ」の出番。布を取り出し、パッケージが推奨する2枚重ねで作業スタート。順序として「ガラスからボディへ」とあったので、まずはガラスの拭き取りから始めました。

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作業前に水で濡らしておくこと
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数度の往復でガラスの水滴はおおかた消えた

まず水で濡らしてガラスを拭く。ひと拭きで水滴がなくなるというわけにはいきませんでしたが、2~3往復させたらおおかた拭き取ることができました。

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水で濡れたシートは柔らかめで作業はしやすい

次はボディ。ガラスを拭いたことで「慣らし」が終わったのか、吸水がガラス拭きのときよりも早いような気がします。

パッケージには「水滴の『拭きキレ』が悪くなったら取り替えタイミング」「使用枚数の目安は中型車で2~3枚」とありましたが、ときおり絞って水を切りながら作業を繰り返したら、特に取り替えの必要を感じることのないまま、5分とちょっとで1台拭き上げてしまいました。ということは、プリウス程度のサイズなら、ひと箱で10回使うことができるわけです。

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結局右リヤドア以外のすべてを拭き取ってしまった。写真は乾燥待ちの状態

で、ここで作業はいったん終了。

人間側の作業は終了しても、形成された「拭くだけ…」のコート皮膜の仕事はこれからです。被膜の定着による撥水効果向上のため、1時間以上の乾燥時間を待たなければなりません。

1時間経過。

またボディに水をかけると、おおっ!

写真をごらんください。一部未施工にしておいた部分と比べてみると、その差は一目瞭然です。

洗いっぱなし、乾かしっぱなし、ほったらかしにしておいた未施工部は、ぬたっとした水膜を伴ってダラダラした水滴を作っているのに対し、施工部分は確かに水を弾いているではありませんか!

洗車の工程は、

1.シャンプー洗車
2.ボディ拭き取り
3.コーティングまたはワックスがけ
4.ボディ全体を再度拭く

というのが一般的です。ひとによってはガラス撥水処理も加わるでしょう。とにかく「洗車」は、始まりから終わりまでの間、ボディ全体を撫でるいう同じ作業を3~4度、繰り返すことになります。

「拭くだけレインドロップ」による作業後の水滴の形は、さすがに街のショップで行う高級コーティング、フッ素樹脂入りワックスを施したものにはおよびません。そしてこれらに比べ、「拭くだけレインドロップ」の持続期間は、ボディが2ヵ月、ガラスは1ヵ月とほどほどです。

しかし、上記1~4のうち、2の拭き上げ作業を行うだけで3と4の役割も果たしてくれ、ガラスとボディの撥水と光沢効果が得られるなら、洗車に「手間と時間を」かけたくないひとにこそうってつけの製品だと思います。

本当に「拭くだけ」で効果が得られる、気軽に使える製品でした。

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拭くだけレインドロップ 20カット巻

「拭くだけレインドロップ 20カット巻」
内容量:20枚(約280mm×280mm)
希望小売価格:オープン
発売日:(2022年)3月1日

●首振りヘッドで塗りやすい!「ぬりぬりガラコDX」

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ぬりぬりガラコDX

ガラコシリーズには、撥水性や耐久性などがほどほどのものから長期におよぶものまで、価格に応じて様々なものがありますが、この「ぬりぬりガラコDX」はフッ素を用いないタイプながら持続期間は4ヵ月を謳うタイプです。

撥水効果もさることながら、「ぬりぬりガラコDX」の見た目にわかるアピールポイントは、作業性向上を目指したその形でしょう。

液剤が出るフェルト部分は首振りタイプになっています。ただのガラス塗布という単純な作業も、製品形状が想像以上に作業性を左右するもので、ときに作業のしにくさが液剤塗布ムラを引き起こし、ワイパービビリを発生させるということもないわけではありません。

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液剤が出るフェルトのヘッド部が首振り構造になっているため、塗布作業がしやすい

この「ぬりぬりガラコDX」、その首振り量はごくごく些少なものですが、いざ使ってみれば、これがあるのとないのとでは大違い。この首振りが作業性に思いのほか寄与しており、特にワイパー根元あたりの塗布作業など、動かない固定タイプだったらさぞ面倒だろうなと思うこともありました。

作業のしやすさは、イコール余計な手間と時間が省けるということでもあります。ガラス撥水処理の最初の作業の面倒さに躊躇している方、ひとつ試してみてはいかがでしょう。

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ぬりぬりガラコDX

「ぬりぬりガラコDX」
内容量:110ml
希望小売価格:オープン
発売日:(2022年)3月1日

●コロナ禍時代の車内クリーニングに!「ルームピア ウォッシュミスト プラス」

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ルームピア ウォッシュミストプラス

新型コロナウイルス禍時代を反映し、抗菌・抗ウイルス効果を加えたのが「プラス」。

適用部位も同じで、計器盤やハンドル、ドア内張りの他、シートにまで使え、効果は手アカやヤニ、臭いの除去は従来品そのままに、抗菌・抗ウイルス効果が1週間持続するといいます。

「ルームピア ウォッシュミスト プラス」
内容量:300ml
希望小売価格:オープン
発売日:(2022年)3月1日

●スポーツだけではなく、洗車時や雨の日にも使える!「スポルファ レインホッパー」

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スポルファ レインドロッパー

アウターミラー表面に形成した超撥水層で水を弾くケミカル剤は、従来よりガラコシリーズにありますが、同じ技術を、身につけるアイウェア(サングラスやアイガードなど)やメガネ向けに転用したのがこの「スポルファ レインホッパー」。

スプレーするだけで表面に超微細な連続突起が形成され、レンズに付着する雨、汗、海水を弾いて視界低減を抑えてくれます。

実際に試してみましょう。効果が比較できるよう、右レンズにだけスプレーしてみました。作業は本当に簡単で、レンズ全体を液剤が覆うまでスプレーするだけ。5~10分の乾燥時間を待てばそれで終了です。

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ほら! 右側レンズ(写真では左)はほとんど濡れていないでしょ?

写真をごらんください。水をかけてみると、左のレンズが水滴だらけになったのに対し、右レンズは水がついていないでしょ?

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対して右レンズからの視界。厳密には小さな水滴が付着しているのだが、まったく影響がないことがおわかりいただけると思う
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メガネのレンズにカメラのレンズを近づけ、実際の視界写真を撮ってみた。未施工の左レンズからの視界

目を凝らしてみると、厳密には小さな水のつぶがついているのですが、レンズからの視界を見てみると、まったく影響ありません。

シュッとひと吹きだけでこれだけの効果が得られるなら、スポーツの時用に1本バッグの中にしのばせておくのがいいかもしれません。スポーツのほか、洗車のときに使うのも役立つでしょう。

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スポルファ レインドロッパー

「スポルファ レインホッパー」
内容量:30ml
希望小売価格:オープン
発売日:(2022年)3月1日


そろそろ暖かくなり、桜が満開の時候になってきました。これは洗車日和の日が増えてくるということでもあります。

ボディに付着するどころか、おそらくは車内に入り込んでいるホコリや花粉、黄砂を一掃するのに、これら洗車用品を使ってみてはいかがでしょうか。

(文・写真:山口 尚志