■トラクションやブレーキ性能、悪路走破性や耐外傷性に優れた「OPEN COUNTRY M/T-R」
日本国内ではD1グランプリシリーズ、海外ではダカールラリー、ニュルブルクリンク24時間耐久レースなど、モータースポーツシーンにタイヤを供給しているTOYO TIRES(以下、トーヨータイヤ)は、2022年3月9日(水)から13日(日)の5日間、米国・ネバダ州で開催される予定の2022年「The Mint 400(ミント400)」にタイヤを供給します。
同社は、「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(トヨタ車体)」所属の三浦 昂選手に、「OPEN COUNTRY M/T-R」を供給し、同レースの「Unlimited Truck SPEC」クラスへの参戦をサポートします。
「OPEN COUNTRY」シリーズは、SUVをターゲットとした同社の主力ブランド。国際的なレースにおいて、OPEN COUNTRYを装着した車両で数々の優秀な成績を修め、耐久性能や耐外傷性を高い次元まで磨き上げています。
とくに、大型SUV車両が抜きん出て普及している北米では、同シリーズの高い基本性能とアグレッシブなパターンデザインが高く評価されています。
また、日本では、タイヤ側面の商品名とブランドロゴを白文字で立体的に表記したホワイトレターの商品も展開され、人気を集めています。
今回、トーヨータイヤがタイヤを供給する1968年から開催されている「The Mint 400」は、米国伝統のオフロードレース。20年間近く開催されていませんでしたが、2008年に再開されました。全行程400マイル(約644km)におよぶ、山麓の過酷な砂漠地帯を走破する過酷なコース。
完走するためには、ドライバーのテクニックはもちろん、装着タイヤの悪路走破性や耐久性が高いレベルで要求されます。
トーヨータイヤが同レースでの参戦をサポートする三浦 昂選手は、2022年1月に開催された「Dakar Rally 2022」でクラス9連覇を成し遂げています。
三浦選手は、2005年にTLCを運営するトヨタ車体に社員として入社後、翌年の社内公募で自ら立候補し、ナビゲーターとしてTLCに参加、ダカールラリーに初参戦しています。
2016年大会からは、ドライバーに転向し、ダカールラリーの2018年、2021年、2022年の大会で3回のクラス優勝を成し遂げました。オフロードラリーにおける豊富な経験、知識を評価され、2021年6月にトヨタが発表した新型ランドクルーザーの開発にも携わるなど、幅広いフィールドで活躍しています。
2021年の「Best in the Desert Vegas to Reno」では初参戦にしてクラス優勝を達成。こちらは、全米でも最も長い行程(約880km)のレースとして知られています。三浦選手は、オフロードレーサーとして着実に実績を積み上げています。
今回の「ミント400」に供給される「OPEN COUNTRY M/T-R」は、北米市場で高く評価されている本格的オフロード向けピックアップトラック/SUV用タイヤ「OPEN COUNTRY M/T」を、レース用にチューンアップしています。
世界各地のオフロードレースで培ったノウハウが注入され、開発を積み重ねた「OPEN COUNTRY」シリーズは、トラクションやブレーキング、悪路走破性や耐外傷性に優れていて、同レースにおける走行を力強くサポートするはず。
なお、同社は、中期経営計画「中計’21」において「OPEN COUNTRY」シリーズをはじめ、独自のデザイン性や機能性を誇る商品の開発強化を掲げています。今後もこうしたレースを通じて得た知見を商品開発に生かし、より高性能、高品質で魅力的なタイヤを市場に投入する構えです。
(塚田 勝弘)