■低速時の操船性や快適性にも配慮
60年を超える歴史を誇るヤマハ発動機のマリン事業。レジャーシーンの多様化や拡大によりマリンレジャーは、ちょっとしたブームが続いているそうです。
そんな中、ヤマハ発動機は、2022年4月からスポーツボートシリーズの2022年モデル、全4機種を発売します。ボートの引き波を利用して楽しむウェイクサーフィンを念頭に開発したスポーツボートである「255XD」「252XE」は、同社独自の「SURF POINTE(サーフポワント)」機構を採用。
独自のハル(艇体)形状をはじめ、高性能ジェット推進器、ウォーターバラストタンクの最適な配置、一体型電動ウェイクブースター(「255XD」のみ)などを組み合わせることで、ウェイクサーフィンに適した大きな引き波を作り出すことができます。
この「SURF POINTE」は、理想的なジェットノズル角度を追求。さらに、安定した低速走行をサポートする「スラスト・ディレクショナル・エンハンサー機構(T.D.E.機構)」も搭載され、マリーナ内などでの走行時には引き波を抑えることができます。
従来から好評の12.3インチのタッチスクリーン式「コネクスト(CONNEXT)・マルチファンクションディスプレイ」も搭載。エンジン情報や走行情報などを集中管理するとともに、ライトやオーディオ、ブロアーなどの操作を行うことが可能で、GPSマップ機能も搭載されています。
また、ハンドル付近に設置されたパドル操作によって低速時の操船性を飛躍的に高める「DRiVE」制御システム(「255XD」のみ)など、同社の独自技術が随所に盛り込まれています。
「255XD」には、25フィートモデルとしては、日本市場で初めてとなるSVHOエンジン(スーパーチャージャー)2基が搭載されています。「252XE」には、HOエンジンを2基搭載。パワフルかつ卓越したスピード性能を発揮できるそう。
さらに、スポーツボートシリーズの特徴である快適な居住性能も確保されています。ホールド性の高いドライバーズシートとナビシートが用意され、スポーティな走行をサポート。また、多彩なシートレイアウトにも対応しています。
加えて、ウェイクゲートにスタイリッシュなスピーカーが標準装備されるなど、オーディオシステムも充実しています。
スポーツボートの2022年モデルは、この2モデルのほか、卓越した走行性能とラグジュアリーなインテリアを併せ持つフラッグシップ「275SD」、コンパクトな艇体ながらも優れたパフォーマンスを発揮する「AR195」を揃えることで、幅広いニーズに対応しています。
●価格
「255XD」:1967万6910円
「252XE」:1595万8910円
(塚田勝弘)