東京オートサロン2022・チューニング部門最優秀賞の『VARIS神風YARIS』が、キング谷口信輝ドライブでAttack筑波を走った!

■ TASチューニング部門最優秀賞受賞車『VARIS神風YARIS』の走る現場直撃レポート

2月19日、筑波サーキットで開催されたAttack筑波2022。筑波サーキットの1周を何秒で走るかを競うタイムアタックイベントです。

メインコンテンツとなるスーパーラップは、アウトラップから周回2周のタイム計測で結果を出すというものですが、スーパーラップを走るマシンは1周2045mの筑波サーキットのラップタイム1分切りは当たり前! 今回のトップタイムは、ファイヤー安藤さんの出した50秒342(ターボクラス:ESCORT Evo.9)。

走行直前の様子
走行直前の様子

そういった、タイムアタックという特別な舞台のために作られたマシンが、今年開催された東京オートサロン2022で行われた東京国際カスタムカーコンテストのチューニング部門で最優秀賞を受賞しました。

それがVARISの「VARIS神風YARIS」でした。

VARIS神風YARIS
VARIS神風YARIS

東京オートサロンに出展されるチューニングカーやカスタムカーが、実際に走っている場面を見たことが無い、という方は数多くいらっしゃいます。

VARIS神風YARIS
VARIS神風YARIS

またコンテストで入賞するように、クルマは走ることよりも魅せることに重点を置いていて、実際にタイムアタックなんてするの?と疑問を感じる方も数多くいらっしゃいます。

特にVARIS神風YARISのように完成度の高いカスタムカーであれば、そんな疑問はあって当然と言えるでしょう。

●受賞車『VARIS神風YARIS』本来のタイムアタック姿

タイムアタックをするVARIS神風YARIS
タイムアタックをするVARIS神風YARIS

しかしそんな疑問は杞憂に終わります。2月19日のAttack筑波では、そのVARIS神風YARISがタイムアタックをしていたのです。

ドライバーは谷口信輝選手
ドライバーは谷口信輝選手

タイムアタックを担当したドライバーは谷口信輝選手。谷口選手はスーパーGTのドライバーとしてだけではなく、このタイムアタック界においても数々の記録を打ち立てているレジェンドの一人。

その谷口選手がドライバーとして参加していることで、このVARIS神風YARISがいかに本気でタイムアタックに取り組んでいるかがお解りいただけると思います。

●タイムのためならエアロも外す?

Attack筑波2022のスーパーラップは午前1回、午後1回の2回の走行を行い、その中のベストタイムが記録として残ります。

VARIS神風YARIS
タイムアタックをするVARIS神風YARIS

VARIS神風YARISは、午前中の走行で想定したタイムを出すことが出来なかったとのこと。どうやらエンジンパワーが思ったほど出ていなく、ストレートでの速度の伸びが悪かったようです。

タイムのためならエアロも外す?
タイムのためならエアロも外す?

インターバルの間にピットに行ってみると、なんと、あの特徴的だったフロントスポイラー、リアアンダースポイラー、リアウイングが外されています。エアロの生み出すダウンフォースが強すぎてかえって抵抗になっているのではないかとのことでした。

タイムのためならエアロも外す?
タイムのためならエアロも外す?

今すぐパワーを上げられないのであれば、ダウンフォースを落としてでもストレートスピードを上げ、タイムアップにつなげていこうというストイックな姿勢が、タイムアタックという一発勝負の世界を如実に表しているといえるでしょう。

タイムアタックをするVARIS神風YARIS
タイムアタックをするVARIS神風YARIS

結果的にはエアロを全て装着した状態の方がタイムが良く、58秒287はGRヤリスのチューニングマシンの中では0.182秒差の2番手のタイムとなりました。

タイムアタックをするVARIS神風YARIS
タイムアタックをするVARIS神風YARIS

東京オートサロンでの来場者投票でチューニング部門最優秀賞を得たVARIS神風YARISは、本気でタイムアタックに取り組むクルマであるからこそ、滲みでる何かが投票をした方々に伝わっての最優秀賞受賞となったのではないでしょうか?

(写真・文:松永 和浩

【関連リンク】

東京国際カスタムカーコンテスト2022の受賞車を見てきた!チューニングカー部門編【東京オートサロン2022】
https://clicccar.com/2022/01/24/1155276/

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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