自動車メーカー初! トヨタが聴覚障がいドライバーなどに向けた「手話通訳サービス」を開始

■お客様相談窓口サービスを充実

トヨタは、聴覚や言語に障がいのあるドライバー向けに、ビデオ通話機能を活用した「手話通訳サービス」を、2月1日より開始しました。

トヨタ手話通訳サービス開始
トヨタが聴覚や言語に障がいのあるドライバー向け「手話通訳サービス」を開始

トヨタが開始したこのサービスは、スマートフォンやタブレットなどを利用して、ビデオ通話により手話や筆談を使って、トヨタ車に関する情報などを質問したりできるもの。国内完成車メーカーとしては初の試みとなるそうです。

●聴覚に障がいドライバー増加に対応

トヨタによると、従来、聴覚や言語に障がいのあるユーザーからの問い合わせについては、同社のお客様相談窓口で対応していたものの、問い合わせのやり方はメールや書面を使うか、ユーザー自身がほかの人に代理で電話してもらう必要があったそうです。

一方、2008年・2012年の道路交通法改正により、補聴器を用いても免許の合格基準に満たない聴力のドライバーでも、条件付きで普通自動車運転免許が取得できるように。

これにより、近年、聴覚に障がいのあるユーザーの運転免許取得者数が増加しているといいます。

●クルマに関する質問などが手話や筆談でOK

今回の新サービスは、そういった背景に対応したもの。具体的な新サービスの概要は、以下の通りです。

1:スマートフォンやタブレットなどでトヨタ公式ホームページの「手話通訳サービス」へアクセス

2:ホームページ下へ画面をスクロール

3:トヨタ車の場合は「トヨタ手話通訳サービスはこちらから」、レクサス車の場合は「レクサス手話通訳サービスはこちらから」のいずれかのボタンをクリック

4:「通話開始」のボタンを押すと、手話ができる通訳委託会社プラスヴォイスの担当者が出る

5:ユーザーの質問などをプラスヴォイス担当者が通訳し、トヨタお客様相談窓口の担当者とのやり取りをサポートする

トヨタ手話通訳サービス開始
手話ができる通訳者がトヨタお客様相談窓口とのやり取りをサポート

なお、このサービスは、手話を使っていない人の場合は、筆談で行うことも可能。受付時間は午前9時〜午後4時(年中無休)で、利用料は無料です。

また、より分かりやすい使い方は、下記にあるトヨタのYouTube公式チャンネルでも見る事ができます。

(文:平塚 直樹

【関連リンク】

お客様相談窓口 手話通訳サービスのご紹介
https://faq.toyota.jp/faq/show/7119?site_domain=default

↓ トヨタチャンネル(トヨタ自動車YouTube公式チャンネル)

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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