これはわかりやすい!タイヤのフィーリングをバーチャルで体験できるダンロップブース【東京オートサロン2022】

■タイヤのことを知ってもらうことが狙いのダンロップブース

●タイヤの「現象」を体験することができる

タイヤの性能というのは、乗ってみないとなかなかわかりづらいものですが、それをVR技術などを使うことによって解説してしまおうというのが、ダンロップの試み。

ダンロップ ブース
イメージカラーのイエローを基調としたブースに、ホワイトのGT-Rが展示されるダンロップのブース

東京オートサロン2022・ダンロップのブースには2種類のVRマシンが置かれていて、実際に来場者が実際に体験できるようになっています。

1つは音を体験するためのVRマシンでヘッドフォンを装着した状態でいすに座り、タブレット端末を操作しながらタイヤのノイズについて体感するというもの。

もう1つは音声、画像に加えて、手の操作を行うことでタイヤの雨水がどのように排水されるのか? タイヤはどんな構造をしているか? などを体感できる装置となっていました。

視覚も感じるVRではタイヤの中に顔を突っ込んで、内部構造を見たりと実際には不可能なことを体感でき、なかなか楽しいものとなっていました。

また、ダンロップでは新たにタイヤの性能を示すためのピクトグラムを開発。かりにくいタイヤの性能をわかりやすく説明することに力を入れています。

●eモータースポーツ用のGT-Rを再現したGReddy 35RX SPEC-D

GReddy 35RX SPEC-D
eスポーツのマシンであるGReddy 35RX SPEC-Dをリアルに再現

ブースに展示されたクルマはトラストが新たに参戦を始めたeモータースポーツ用のGT-Rを再現したGReddy 35RX SPEC-Dで、装着タイヤはSP SPORT MAXXとなります。

ブース内にはさまざまなタイヤが展示されていますがなかでも注目なのが、SP SPORT MAXX 060+。2022年1月7日に発表されたばかりのタイヤで、発売は2022年の3月から。

どんどん進化するハイパワーモデルなプレミアムモデルに対応するためのタイヤで、高速安定性能はもちろん、コーナリング性能やウエット性能も向上されています。

具体的には従来モデルであるSP SPORT MAXX 050+に比べてランド比(トレッドの全体面積に対する接地面積の割合)を14%増加。総溝面積は減らしながらも1本1本のストレートグルーブを太くすることで、排水性を向上しています。

また内側に対して外側の剛性を向上させることで、高いコーナリング性能を実現しています。SP SPORT MAXX 060+は日本はもちろん中近東・中南米・アジアなどでも販売されるグローバルモデルとなっています。

(文/写真・諸星陽一)

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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