■ロングライフ性、ふらつき抑制を踏襲しながら、ウェット性能を向上
日本市場でファミリーカーとして定番化しているミニバン。背の高いモデルが多いため、操縦安定性に不安を覚えたり、重量増による実用燃費に不満を抱いている方もいるかもしれません。TOYO TIRESによると、直近のデータでは、新車登録台数に占めるミニバンの構成比は、15.8%と乗用車の中でも依然として高い割合になっています。
さらに、人気上位の車種ではハイブリッド車の比率が年々増加傾向にあり、車両の重量化も進んでいるため、タイヤにはさらなる摩耗性能の向上が求められています。
また、走行時における環境の変化として、1時間降水量が50mm以上のゲリラ豪雨の発生回数が年々増加していて、雨の日対策も必須になっています。
そんな中、TOYO TIRESは、ミニバン専用タイヤの新商品「TRANPATH mp7」を2022年1月に発売します。発売サイズは全28でサイズで、価格はオープン。
業界に先駆けてミニバン専用タイヤ「TRANPATH mp」をリリースしたTOYO TIRESは、ミニバンの特性に合わせてタイヤを進化させてきました。
今回の新商品「TRANPATH mp7」は、同社がミニバン専用タイヤの特徴として長年培ってきたロングライフ性能、ふらつき抑制の基本性能を踏襲。さらに、摩耗性能とウェット性能の向上が図られています。
タイヤが路面に接地した際にゴムの部分に掛かる負荷の均一化を図ることで、圧力が一ヵ所に集中して発生する局所的な摩耗を抑制したそうです。
また、ウェット路面におけるブレーキ性能の実車評価テストでは、従来品の「TRANPATH mpZ」比で制動距離を15%短縮。タイヤの耐摩耗性、ふらつき抑制、ウェット性能を向上させたい層に向くミニバン専用タイヤとなっています。
(塚田 勝弘)