マゼランが太平洋到達/鹿鳴館が開館/スズキの3代目スイフトスポーツ登場!【今日は何の日?11月28日】

■世界一周のマゼランが太平洋に出る。鹿鳴館落成の祝宴が開催

マゼラン世界一周の航路
マゼラン世界一周の航路

1520(永正7)年11月28日、ポルトガルの航海者F・マゼランが、後にマゼラン海峡と命名された南米の最南端を通過して太平洋に到達しました。前年の1519年8月10日にスペインのセビリアを出港して1年3ヶ月後のこと。その後1521年には、グアム、フィリピン諸島などアジアを通過、1522年にインド洋に出てその年の9月8日にセビリアに帰港して、世界一周を達成。世界一周に要した期間は、3年1ヶ月でした。

鹿鳴館(C)Creative Commons
鹿鳴館(C)Creative Commons

また1883(明治16)年のこの日、東京麹町に井上馨外務卿指示のもと建設が進められていた「鹿鳴館」が完成し、1200人を招いて祝宴が開催されました。鹿鳴館は日本の欧州化政策の象徴で、バーやダーツなどの設備があり、主として国賓の招待や舞踏会、国内祝賀などが行われました。長く皇族や上流階級の社交の場として活躍しましたが、日本が戦争モードに入った1940年に贅沢は敵という風潮から取り壊されました。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●スズキのホットハッチ・スイフトスポーツの3代目が登場!

2011(平成23)年のこの日、スズキは3代目となる新型「スイフトスポーツ」を発表しました。スイフトスポーツは、人気のコンパクトカースイフト」のスポーツモデルとして2003年にデビュー。2005年に登場した2代目は排気量を1.5Lから1.6Lに拡大してパワーアップし、AT仕様が追加されました。

2011年に発売された3代目スイフトスポーツ
2011年に発売された3代目スイフトスポーツ
3代目スイフトスポーツのスポーツシート。黒を基調にレッドステッチでスポーティさを強調
3代目スイフトスポーツのスポーツシート。黒を基調にレッドステッチでスポーティさを強調

3代目スイフトスポーツは当時のスイフトをベースに、高張力鋼板を積極的に使ったシャシーによって剛性と強度を高めながら先代に対して約10kgの軽量化を達成しました。エクステリアはスポーツモデルらしく、大開口のグリルやフォグランプベゼル、ルーフエンドスポイラーなどを装備。インテリアもシート、ステリングホイール、シフトブーツは黒基調に赤のステッチを施して、スポーティさを演出しました。

2003年にデビューした初代スイフトスポーツ。全体的に丸みを帯びたスタイリング
2003年にデビューした初代スイフトスポーツ。全体的に丸みを帯びたスタイリング

エンジンは、先代と同じ1.6L直4DOHCエンジンですが、可変吸気システムの採用や吸気抵抗を減らすなどして最高出力は10PS向上。組み合わされるトランスミッションは6速MTと副変速機付きCVTの2種が用意されました。足回りは専用にチューニングされたサスペンションと、乗り心地とコーナリングを両立させるショックアブソーバーの採用によって、安定したスポーティな走りを実現しています。

スイフトスポーツは、走りの楽しさを200万円程度の価格で体感させてくれる唯一無二の存在です。スポーツモデルながら、すでに20年近くコンスタントに月販台数1000台程度を維持している、スズキが誇るロングヒットモデルなのです。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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