■ARPANETの接続実験に成功、家庭用ビデオレコーダーの規格発表
1969(昭和44)年10月29日、米国カリフォルニア大とスタンフォード研究所の間で、後のインターネットの原型となるARPANET(アーパネット)の接続実験が行われました。「LOGIN」と入力しようとして「LO」の2文字が送られた時点で、システムダウンしたそうです。その後、復旧して無事「LOGIN」を送ることができ、これがインターネットへ発展する世界初の通信でした。日本で初めてインターネットを使ったのは、1984年に東京大学と東京工業大学、慶応大学の3大学間を繋いだ「JUNET」です。その後、インターネットはあっという間に世界に広がり、今やインターネットのない生活は考えられませんね。
また1969(昭和44)年のこの日、世界初の家庭用ビデオ規格「U規格」が発表されました。U規格は、ソニー、松下電器(現、パナソニック)、日本ビクター(現、JVCケンウッド)が共同開発したビデオカセットテープの規格です。ただし高価で性能も十分でなかったため、普及には至りませんでした。その後、急速な改良が進んでソニーの「ベータ」と日本ビクターの「VHS」がシェア争いを演じた後、VHSが家庭ビデオ用として普及しました。現在はそのビデオカセットも消えて、ブルーレイやYouTubeの時代になっています。最近の子供たちに「VHS」と言っても分からないでしょうね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●バブル崩壊の煽りを受けた7代目マークII登場!
1992(平成4)年のこの日、ハイソカーブームを牽引した5代目、6代目のトヨタ・マークIIに続いて、7代目が登場しました。人気の6代目4ドアセダンが継続販売されたので、7代目はハードトップのみのラインナップとなりました。
7代目マークIIは、先代まで引き継がれたエッジの効いた直線基調のスタイルから、全グレードが3ナンバー化されて角が取れた丸みを帯びたウェッジシェイプスタイルに変貌しました。インテリアについてはこれまでのマークIIの伝統を引き継ぎ、上質な表皮や内張りで上級モデルの質感を演出。グレードとしては、ラグジュアリーな「グランデ」とスポーティな「ツアラー」が用意されました。
サスペンションは、4輪ダブルウィッシュボーン、電子サスペンションのTEMSや4輪ABS、トルクセンシング式LSDなど、最新技術が盛り込まれて快適な乗り心地を実現。エンジンは1.8L直4、2.0L直6、2.5L直6ターボ、3.0L直6に加えて、2.4L直4ディーゼルターボと豊富なバリエーションを用意しました。トランスミッションは4速ATおよび5速MT、駆動方式はFRをベースに4WDも追加されました。
7代目マークIIは、バブル景気真っ只中に開発され、バブルが崩壊し始めた頃にデビューするという、発売タイミングが悪いモデルでした。発売当初こそ、バブルの勢いで売れましたが、その後販売は下降線を描きました。クルマの出来栄えは、悪くなかったのに運が悪かったとしか言いようがありませんね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)