■U字型のLEDデイタイムランニングライトを備えた専用ヘッドライトを装備
フォードは現在、主力モデル「フォーカス」ファミリー改良型を開発していますが、その高性能モデル「ST」をベースモデルと共にダブルスクープしました。
現行型となる第4世代は、生誕20周年を記念して2018年に発売、これが初の大幅改良となります。
過去には絶大な人気を誇っていたフォーカスも、2020年には欧州と英国で173,853台を販売、これはセグメントリーダーであるVWゴルフに圧倒的な差です。フォードはこの不振から抜け出すべく、エクステリアの刷新、エンジンオプション、トランスミッションの選択肢などを備える可能性もありそうです。
今回捉えた2台のプロトタイプのうち、ブルーがベースモデルで、「アルティメットグリーン」が高性能「ST」です。これは「フォーカスRSMk2」で設定されていたので、記憶にある方も多いでしょう。
STではU字型のLEDデイタイムランニングライトを備えたヘッドライト、ハニカムメッシュのグリルと下部インテーク、大径ホイール、後部には形状の異なるルーフスポイラー、そしてデュアルエキゾーストパイプをインストールするなど、ベースモデルと差別化されています。またベースモデルSTともLEDテールライトのグラフィックも変更されている様子が伺えます。
ベースモデルでは、STとまったく同じ領域にカモフラージュがほどこされていますが、水平スラットを備える新しいフロントグリルデザインが露出しているほか、それほど大胆ではないルーフスポイラーも見てとれます。
ベースモデルのパワートレインは、最高出力155psを発揮する1.0リットル「EcoBoost」、3気筒とターボチャージャーを備えた1.5リットル「EcoBoost」、2.0リットル「EcoBlue」、2.3リットル「EcoBoost」などをラインアップ、6速スティックシフトと7速および8速ATが組み合わされます。
一方STは未確認ですが、先日UKで発売されたばかりのSTエディションでは、最高出力280ps・最大トルク420Nmを発揮する2.3リットル「EcoBoost」が設定されています。
またより多くのパワーが必要な顧客には、最高出力360ps・最大トルク560Nmを発揮するフォードのスペシャルチューナー「Mountune」によって手がけられたカスタムフォーカスが用意されています。